スタートアップエコシステムの強化を目指して
新たなビジネスチャンスが生まれる中、プロトスター株式会社がスタートアップ向けのM&A支援プログラム「STARTUP M&A Circulation」を開始しました。この取り組みは、東京都の「未来を切り拓く10×10×10のイノベーションビジョン」に沿った形で、スタートアップの成長戦略とEXIT戦略におけるM&Aの活用を促進することを目的としています。
TOKYO SUTEAMの役割とは
「TOKYO SUTEAM」とは、東京都が推進するスタートアップ支援事業であり、様々な支援機関との連携によって、東京のスタートアップエコシステムを強化することを目指しています。このプロジェクトでは、支援者同士のつながりを深め、より多彩なスタートアップ支援が展開されます。
なぜM&Aなのか?
日本では、スタートアップがIPOを目指すのが一般的な流れとされていますが、近年、アメリカでは約90%のEXITがM&Aによって行われているという事実があります。これに対して、日本のスタートアップは未だにIPOに偏りがちです。今回のプログラムは、この現状を打破し、M&Aをスタートアップの一般的な選択肢として確立することを目指しています。
STARTUP M&A Circulationの詳細
このプログラムは、以下の三つの要素から成り立っています:
1.
Sumitt:M&Aに関する認知度向上のための取り組みです。過去のM&A経験を持つスタートアップやベンチャーキャピタルからの知見を得るセミナーが定期的に行われ、実際の事例から学べる機会を提供します。
2.
Academy:スタートアップM&Aについて必要な知識とスキルを習得するための講座やプロジェクト形式のプログラムです。専門家や過去のM&A経験者と連携し、戦略策定から実務に至るまで、学びを深める機会を提供します。
3.
Challenge:実際にM&Aを実施する機会を設けることで、参加者が自走できる仕組みを構築します。プロによるコンサルティング支援や法務、財務面での専門家を紹介し、安心してM&Aに臨めるようサポートします。
企業のビジョン
本プログラムの責任者である池田瑠偉氏は、「スタートアップ経営者が相談できる場を提供することで、彼らの挑戦をより良いものにするお手伝いをしたい」と述べています。また、松尾慎太郎氏も、「M&Aを通してスタートアップのEXIT戦略を一般化し、成長を支援したい」と強調しています。
プロトスターの実績
プロトスターは、国内最大級の起業家と投資家のマッチングサービス「StartupList」など、数多くの取り組みを行ってきました。スタートアップの成長を支えるための豊富な知見と経験をもとに、今後もエコシステム全体の強化に貢献し、スタートアップがM&Aを利用しやすい環境作りを進めていきます。
この新たなM&A支援プログラムがスタートアップの未来にどのような影響を与えるのか、注目が集まります。今後、日本のスタートアップ業界においてM&Aが重要な選択肢になることが期待されています。