伝統と未来をつなぐ場「第3回 九州畳サミット」
九州のい草の一大産地である熊本県八代市にて、2025年5月30日(金)に「第3回 九州畳サミット」が開催されることが決定しました。主催は九州畳サミット実行委員会で、実行委員長は株式会社イケヒコ・コーポレーションの代表取締役、猪口耕成氏です。今回のサミットでは、畳とい草の持つ快適性や持続可能性に焦点を当て、次世代への価値創造に取り組んでいきます。
このサミットには、全国のい草業界関係者やリフォーム、建築業界のプロフェッショナル、地域の連携企業、さらには大学関連者など、多様な分野から参加者が集まります。畳文化の未来に関して議論する貴重な機会となることでしょう。
畳文化の危機と新たな可能性
近年、ライフスタイルの変化に伴い、畳やい草の需要は減少傾向にあります。国産い草の生産量は、ピーク時の約1/30にまで減少しており、これは畳文化にとって大きな危機として受け止めなければなりません。しかし、国産い草が持つ自然素材の快適さや「和」の文化を象徴する要素は、再び注目を集めています。このサミットは、これらの価値を再定義し、現代のライフスタイルにどう適応させていくかを考える場となります。
講演とディスカッションのプログラム
第1部:新しい市場アプローチ
1.
い草の香りがもたらす新しい市場アプローチへの可能性
九州大学大学院の清水邦義准教授が、い草の香り成分とその生理的影響に関する研究を紹介します。具体的には、メタボリックシンドロームや高齢性疾患への効果に焦点を当てた発表が予定されています。
2.
家業と意味のイノベーション
株式会社乗富鉄工所の代表取締役、乘冨賢蔵氏が登壇。地域イベントを通した組織作りなどの経験をシェアし、職人文化を持続可能な形で発展させる方法について語ります。
第2部:畳文化の未来
1.
イグサの未来は?
SNSでい草農家の日常を発信する中山貴之氏が、い草の魅力をどのように伝えているかについて話します。
2.
畳と○○で生まれる優しい暮らし
屋久島の畳専門店を営む中島夫婦が、畳との共生をテーマにその魅力を伝えます。
グループディスカッション
各講演を受けて、少人数での意見交換や気づきを得る時間を設けます。これにより、新たな議論が生まれることが期待されています。
交流会
サミット参加者同士の交流を深め、新しい出会いや発見をサポートする場として交流会が用意されています。
開催概要
- - 日時:2025年5月30日(金)13:00~17:30(交流会18:00~19:30)
- - 場所:ホワイトパレス(熊本県八代市松江町290-1)
- - 参加費:サミットのみ 3,000円/サミット+交流会 8,000円
- - 定員:200名(事前予約制)
申込フォーム:
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本サミットへのご参加を通じて、日本の伝統文化である畳を現代に活かした新たな挑戦を共有し、未来への可能性を広げる機会となることを願っています。皆様のご参加を心よりお待ちしております。