株式会社セック、JAXAの宇宙実験システム開発を受託し新たな挑戦へ

株式会社セックが新たな宇宙ミッションに挑む

株式会社セックは、宇宙航空研究開発機構（JAXA）から国際宇宙ステーション（ISS）の「きぼう」日本実験棟に搭載される自動実験システム、GEMPAKの開発業務を受託したことを発表しました。このプロジェクトは、宇宙における自動化された実験の実現に向けた重要なステップとなります。

GEMPAKとは

GEMPAKは、JAXAが開発中の自動実験システムで、ロボットアームと封入環境が組み合わされた最先端の装置です。このシステムは、主に小動物飼育に関する実験運用を支援することを目的とし、操作の遠隔化、自動化、自律化を進める技術を駆使して、より効率的かつ効果的な宇宙実験環境を提供します。

これまでの実績

セックは、ISS内でのドローン「Int-Ball2」の開発などを通じて、宇宙空間でのロボットシステム開発において豊富な経験を持っています。また、宇宙拠点内でのインフラ整備として、ISS内積載物の運搬・操作を行うロボットシステム「PORTRS」の開発にも取り組んできました。これらのプロジェクトで培った知識と技術を背景に、今回のGEMPAK開発でもさらなる貢献が期待されています。

開発の役割と期待される成果

セックが本プロジェクトにおいて果たす役割は、GEMPAKシステム内のロボットアームの制御機能の開発と、そのアームを地上から遠隔操作するためのシステム構築です。これにより、宇宙での実験がこれまで以上にスムーズに行えるようサポートすることができます。

宇宙分野における遠隔化、自動化、自律化技術の進展は、実験の機会を無限に広げる可能性があり、セックはこの革新に貢献することを目指しています。さらには、この経験を生かして、将来的な民間宇宙利用や有人宇宙活動にも寄与する予定です。