アルフレッサとジェクスヴァルが資本業務提携を発表
2024年10月31日、アルフレッサ ホールディングス株式会社は、創薬ベンチャーである株式会社ジェクスヴァルとの資本業務提携を正式に発表しました。この提携は、特に希少疾患領域における新薬開発を進めるための重要なステップです。
提携の背景と目的
アルフレッサグループは、2032年度までの中長期ビジョンとして「健康寿命の延伸」「地域医療への貢献」「ヘルスケアイノベーション」の推進を掲げています。これにより、トータルサプライチェーンサービスを強化し、より多くの患者に利益をもたらすことを目指しています。
一方、ジェクスヴァルは2018年に設立され、AIを活用した独自のファーマコインフォマティクス技術により、新たな医薬品候補を開発しています。同社は、脆弱X症候群、レット症候群、術後せん妄などの治療薬候補「GXV-001」の開発を急速に進めています。この薬は、神経伝達物質のバランスを整えることで、精神・神経系の疾患を改善することを目指しています。
提携の具体的内容
提携には、業務提携と資本提携の2つの主要な側面があります。まず、業務提携では、アルフレッサとジェクスヴァルは「GXV-001」の共同開発を行うことを検討しています。具体的には、アルフレッサが日本国内での製造を行い、ジェクスヴァルが開発を進める形になります。
資本提携については、アルフレッサがジェクスヴァルに対して3億円の出資を行い、その資金は「GXV-001」の臨床第II相試験に向けた研究開発に利用されます。このような資本と業務の提携により、両社は新薬の上市を目指し、患者により早く革新的な医療を提供することを目指しています。
今後の展望
今後のスケジュールとしては、2024年12月12日に出資契約を締結する予定です。当社は、この提携による影響は現時点では軽微と考えており、しかし中長期的には企業価値が向上することを期待しています。提携に関する新たな情報があれば、速やかに公表することも約束されています。
結論
アルフレッサとジェクスヴァルの今回の資本業務提携は、新薬開発の加速を通じて、希少疾患に苦しむ患者のための道を開く重要な一歩です。両社の連携によって、日本国内での医薬品の供給と開発が進むことが期待されています。