九州から世界へ!新たなスタートアップ支援ファンドが始動
九州発ジャパン・エボリューション・ファンドの概要と役割
2023年3月、九州を拠点にした新しいベンチャーキャピタルファンド、「九州発ジャパン・エボリューション・ファンド」が設立されました。このファンドは、国際金融都市構想の枠組みの中で、福岡市の誘致を受けてMCPグループによって推進され、国内有力な機関投資家が支援を行っています。
ファンドの設立背景と目的
MCPグループは、2021年から福岡に進出し、TEAM FUKUOKAの一員として地域経済の活性化を目指して活動しています。今年の1月には新たに2社からの出資を受け、これまでに九州・沖縄地域のスタートアップ企業を中心に計7社への出資を行ってきました。
本ファンドは、グローバルに競争力のある企業を育成することを理念とし、特に実証段階を経たミドルステージのスタートアップ企業に対し、リードまたは準リードとして投資を行います。また、20年以上にわたる国際的なビジネスの経験を生かし、経営戦略や資本政策に関するハンズオン支援も提供します。
投資対象と運用戦略
投資の対象となるのは、ESGに貢献する技術やサービスを持つ企業で、将来的にグローバル展開を視野に入れているスタートアップです。MCPグループが培ったネットワークと知識が、新興企業の成長をこまやかにサポートします。
ファンドの運用期間は2023年3月から10年間で、最終目標としては50億円以上の運用規模を確保することを目指しています。このような出資により、福岡を拠点とした企業が国際的な市場に羽ばたく手助けが期待されます。
資金提供企業と連携の重要性
ファンドには、福岡ひびき信用金庫や三菱UFJ銀行といった地元金融機関を含む多くの投資家が参加しています。これにより、地域の経済基盤を強化しつつ、スタートアップが直面する資金調達の課題を解消することが狙いです。また、MCPグループは、地域の大学と連携し、イノベーションの源泉としての役割も担います。
ファンドの設立は、地域経済の発展に向けて重要なステップであり、福岡地域が今後も国際金融都市としての地位を確立するための一助となるでしょう。地域との強固な関係を基盤に、国内のスタートアップがグローバルな競争力を身につけることが期待されます。
MCPグループの紹介
MCPグループは、香港を本拠地とするオルタナティブ投資運用グループで、日本国内では金融商品取引業者やリスク管理業務を行う子会社があります。これまで培ってきた広範なネットワークを活かし、国内外の投資環境での成功を目指しています。福岡オフィスも新設され、地域経済の発展に寄与することを目指しています。
今後の展望
このファンドは、地域のスタートアップの成長を促進するだけでなく、福岡全体の経済活性化にも貢献すると期待されています。地域金融機関や大学との連携を強化し、組織の枠を超えた協力が実現することで、福岡が日本だけでなく世界に向けて新たな可能性を切り開く場となることを願っています。
会社情報
- 会社名
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MCPアセット・マネジメント株式会社
- 住所
- 東京都千代田区大手町1-8-1 KDDIビル18階
- 電話番号
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03-3517-8800