ご遺体取り違え防止に特化した新冷蔵庫『おくりこセキュリティ』

たつみ工業株式会社が新たに発表したご遺体安置冷蔵庫『おくりこセキュリティ』。このモデルは、万が一のご遺体の取り違えを防ぐために、高度なセキュリティ機能を強化したものです。近年、報道でも取り上げられることが多いこの問題に対して、たつみ工業は従来の「安心感」だけでなく、「安全性」や「確実性」を追求し、新たなアプローチを試みています。

ご遺体安置冷蔵庫の必要性

葬祭業界では、ご遺体をお預かりする時間が長期化する傾向にあり、「正確な識別と確実な管理」が極めて重要な課題とされています。2024年の国内死亡者数は約160万人に上り、死亡率も上昇していることから、社会は超高齢・多死化が進行しています。こうした現実を考慮しながら、たつみ工業が提供する『おくりこセキュリティ』はますます重要な製品となっています。

『おくりこセキュリティ』の特長

この新しいコンセプトモデルは、デジタル認証技術を利用することで、ご遺体の安置から出棺までの一連の管理を正確に記録し、照合する仕組みを備えています。従来の紙ベースの管理方法に比べ、ヒューマンエラーによる取り違えリスクを大幅に削減することが可能です。さらに、この冷蔵庫は、安置の際におけるご遺族の心情を理解したデザインも特徴です。温かみのある外観は、故人を敬う想いを反映しています。

社会に対する貢献

たつみ工業が目指すのは、安心できる環境の提供だけではありません。新モデルの開発にあたった岩根弘幸代表取締役は、「ご遺体の尊厳を守り、ご遺族の不安に寄り添うための技術革新は社会からの重要なニーズである」と述べています。また、2025年には『おくりこセキュリティ』を初披露する予定で、エンディング産業展2025での展示を通じて、より多くの人々にその重要性を伝えていく方針です。

展示会情報

『おくりこセキュリティ』は、2025年9月10日（水）から11日（木）まで有明GYM-EXで開催されるエンディング産業展2025に出展されます。この展示機会を通じて、多くの業界関係者に実際の機能を体感してもらい、さらには課題解決に向けた意見交換も行われる予定です。

まとめ

たつみ工業株式会社は、冷蔵庫業界において高いシェアを誇りますが、単に業務用の冷蔵庫を提供するだけでなく、葬祭業界のニーズにも応じて製品開発を進めています。『おくりこセキュリティ』はその象徴的な存在であり、今後の活動に注目が集まります。これからも、技術革新を通じて、業界の信頼を築く製品を提供し、社会に貢献していくことでしょう。

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