新宿三葉ビルが再エネ100%達成!三葉グループ全ビルがCO2フリーに
不動産賃貸業を営む三葉グループは、2024年4月に新宿三葉ビルの再エネ比率を100%に達成しました。これにより、グループが所有するすべてのビルの使用電力がCO2フリーとなり、当初目標としていた2050年目標を大幅に前倒しで実現しました。
三葉グループは、2021年から「再エネ100宣言 RE Action
」に参加し、所有ビルの電力供給を再生可能エネルギー由来に切り替える取り組みを進めてきました。渋谷三葉ビルと麹町三葉ビルは2023年までに100%達成し、今回の新宿三葉ビルの達成により、グループ全体のCO2フリー化が実現しました。
マッチングシステムで発電所を選択、第一次産業を応援
新宿三葉ビルでは、電力事業者UPDATERが提供するマッチングシステムを活用し、全国約900カ所以上の発電所の中から、群馬県川場村のバイオマス発電所「森林(もり)の発電所」、山梨県甲府市の太陽光発電所「Forest Maker 森と子ども育てるでんき甲府」、千葉県匝瑳市の太陽光発電所「匝瑳飯塚Sola Share1号機」の3カ所を主な供給発電所に指定しています。
発電所の選定においては、送配電ロスを最小限に抑えるために東京電力サービスエリア内の発電所を優先したほか、第一次産業の継続・発展に貢献する企業が運営する発電所を選定しました。
森林(もり)の発電所
は、川場村の豊かな森林資源を活用したバイオマス発電所です。木質チップに加工された未利用間伐材を燃料として発電を行い、発生する廃熱は温室農業に活用されています。
Forest Maker 森と子ども育てるでんき甲府
は、北海道知床と青森県白神山地の森林保全に貢献する太陽光発電所です。発電収入は森林の保全管理費用に充当され、都心の親子に自然と触れ合う機会を提供する木育活動イベントなども開催されています。
匝瑳飯塚Sola Share1号機
は、耕作放棄地を再生し、有機栽培や新規就農者の受け入れを進めるソーラーシェアリング発電所です。自然エネルギーと農業の両立による地域活性化を目指しています。
再エネ導入によるCO2削減効果
新宿三葉ビルにおけるCO2削減量は、再エネ導入前の2020年度比で262t-CO2/kWh(東京ドーム2.2個分)と試算されています。
その他の脱炭素化への取り組み
三葉グループは、再エネ導入に加え、ビル全体のエネルギー使用効率向上に向けた取り組みを積極的に進めています。
空調の省エネ化(2023年、共用部および専有部一部の空調機更新工事実施)
照明器具交換による省エネ化(2024年、全屋外広告物内のLED化工事実施)
動力設備更新による省エネ化(2024年、エレベーター全2機のリニューアル工事実施)
今後も、従業員、顧客、地域社会、次世代のすべてにとってより良い環境づくりを目指し、持続可能な社会の実現に貢献していくとしています。