三井住友カード、旅行予約サービスに参入！HTSとの提携で革新的なサービス提供へ

三井住友カード株式会社は、オンライン専業旅行会社「HTS (Hopper Technology Solutions)」と戦略的業務提携を行い、旅行予約サービス事業に参入することを発表しました。2025年春頃より、三井住友カードのクレジットカード会員をメインターゲットにした旅行ポータルサイトを開設し、HTSの独自技術を活用した革新的な旅行サービスを提供する予定です。

この提携は、SMBCグループが2023年3月より提供を開始した個人向け総合金融サービス「Olive」における非金融サービスの第一弾となります。

HTSの独自技術で実現する革新的な旅行サービス

新サービスでは、HTSが創業以来蓄積してきた顧客行動や購入データなどのビッグデータと、機械学習を用いた独自性の高いフィンテックサービスを活用します。SMBCグループが持つ強固な顧客基盤とモバイル起点のデジタルサービスのノウハウを組み合わせることで、ユーザーにとって今までにない革新的な旅行サービスを提供することを目指しています。

具体的なサービス内容としては、お客様ごとにパーソナライズされた旅行先やホテルのオファー、旅マエ・旅ナカ・旅アトでお客様が必要とするトラベル情報の配信、旅行ポータルサイトでの利用を前提にした旅行積立でVポイントを上乗せする機能などが検討されています。

なぜ三井住友カードは旅行サービスに参入するのか？

近年、スマートフォンの普及とお客様のニーズの多様化により、様々なサービスにおいてデジタル化やモバイル化が進んでいます。金融サービスにおいても例外ではなく、SMBCグループはデジタルをベースとした個人向け総合金融サービス「Olive」を提供しています。

三井住友カードは、Oliveを金融アプリの領域を超えたサービスに発展させるべく、SMBCグループ各社サービスとの連携、そしてグループの枠組みを超えた各業界のトップ企業とのアライアンス関係強化を進めてきました。

新型コロナウイルス感染症の流行により日本国内の旅行マーケットは一時的に落ち込んだものの、現在は順調に回復しています。また、旅行マーケットにおいて最も利用する予約チャネルの割合は、オンライン予約が約8割弱という調査結果もあり、取引のオンライン化が進んでいる領域です。

三井住友カードは、近年オンラインでの取引が主流となり、Oliveで実現しているデジタル起点のシームレスなサービスという提供価値との親和性も高い旅行マーケットに参入することで、Olive非金融サービスの第一弾として、利便性、利得性に優れた新しい旅行サービスを提供することを目指しています。

HTSとは？

HTSは、2007年に創業したカナダのオンライン専業旅行会社です。機械学習を用いた独自性の高いフィンテックサービスを提供しており、米国市場において人気を博しています。同社は、世界中の大手金融機関向けにOTA機能を提供しており、米国でのアプリDL数は約1億2,000万件を超えています。

HTSのフィンテックサービスは、変動制の高い旅行商品の価格を正確に予測することで、旅行者に対して、最適なタイミングで最適な旅行商品を提供することを可能にしています。このテクノロジーは、創業以来長年にわたって収集されたデータを活用する高度なアルゴリズムによって稼働しています。