演劇の祭典「シアター・オリンピックス」が開幕!
世界中の演劇ファンが注目する「シアター・オリンピックス」が、音楽の祭典のような熱気の中、8月23日から9月23日までの間、日本とロシアにて同時開催されることになりました。これは、この伝説の祭典にとって、初めての試みです。今年の開催に向けて、日本の富山県の利賀と黒部では、世界各国の演劇関係者が集まり、その開幕式を華やかに飾りました。
左からシアター・オリンピックス国際委員会委員長のテオドロス・テルゾプロス氏、日本開催芸術監督の鈴木忠志氏、ロシア開催芸術監督のヴァレリー・フォーキン氏が、壇上で華やかに笑顔を見せました。それぞれの国の演劇文化の架け橋となるべく企画された当祭典は、日本とロシアの文化交流の象徴と言えるでしょう。
「シアター・オリンピックス」は、1994年に鈴木忠志氏をはじめとした演出家たちによって設立されました。以来、国際的な舞台芸術の祭典として名を馳せ、全世界の演劇愛好者に素晴らしい作品を提供し続けています。今回の第9回目の開催では、特に文化の異なる国々がどのように共存できるかというテーマが強調されています。
鈴木忠志氏は、「文化の異なる民族や国家が共に共存することは、優れた芸術の重要な課題です」と語り、その実現のためにこの2か国での共同開催の提案を行ったことを明かしました。祭典を通じて自国の文化を超越し、国際的な交流が生まれることを期待する姿勢が強調されていました。
開幕式には、柴山昌彦文部科学大臣をはじめ、多くの来賓が参加。ロシアの文化省のパーヴェル・ステパノフ次官も出席し、「日露文化交流は常に進化しており、扉はいつでもオープンです」と祝辞を述べました。政府の関係者がこのように文化交流を称賛する意義は大きいです。
今後この祭典では、各国の優れた舞台作品が次々と発表されるほか、次世代を育てるための教育プログラムも充実しています。すでに多くの観客が詰めかけ、初日の演目を楽しまれていますが、今後の上演スケジュールにも注目が集まります。
世界中の演劇ファンが待ち望んだこの祭典、ぜひ見逃さないでください! 魅力的な舞台芸術の数々が、皆さまを待っています。これからの1ヶ月、富山県利賀と黒部で行われる「シアター・オリンピックス」にぜひご参加ください。
開催概要
- - 第9回シアター・オリンピックス
- - 開催地: 日本(富山県利賀、黒部)/ ロシア(サンクトペテルブルク)
- - 開催期間: 日本は8月23日~9月23日、ロシアは6月15日から4ヶ月
- - 公式サイト: シアター・オリンピックス