地震からの再建を目指す能登半島の炭焼きプロジェクト
石川県珠洲市に本社を置く株式会社ノトハハソは、地域の特性を活かした木炭製品の製造・販売を行っている企業です。しかし、近年の自然災害によって従来の事業が大きな影響を受けています。特に、2022年および2023年の能登半島地震では、工場の窯が全壊し、基礎部分に大きな地割れが発生しました。そこで、同社は2024年12月24日から2025年2月28日までの間、クラウドファンディングプラットフォーム「CAMPFIRE」を通じて、地震に強い炭焼き窯の開発を目指すプロジェクトを開始しました。
クラウドファンディングの概要
このプロジェクトは、全壊した炭焼き窯を新たな形で再建することを目的としています。目指す金額は1,000万円で、リターンにはBBQ用木炭や茶道用木炭、オリジナルグッズなどが用意されています。資金の使途は新たな窯の開発、工場の再建及び移転に充てられる予定です。この取り組みは、地域の復興と持続可能なライフスタイルの実現という2つの大きな目的を持っています。
背景と被災状況
ノトハハソの工場がある珠洲市では、地震だけでなく、2024年9月に発生した奥能登豪雨によっても大きな被害が出ました。この豪雨によって土砂崩れや河川の氾濫が発生し、工場付近でも被害があったため、別の地域に工場を移設せざるを得ない状況です。現在、この地域では約6000世帯のうち約40%が全壊という厳しい現実に直面しています。
「地震の揺れに強い炭焼き窯」の開発
ノトハハソは、地域の里山にクヌギの木を植え、その木を使って昔ながらの手法で炭を焼く伝統を守っています。しかし、地震や豪雨といった自然災害によって、この伝統を維持することが困難になってきました。そこで、石川県内の機械開発を手掛けるヨシオ工業株式会社との連携により、未来へつなげる「地震に強い炭焼き窯」の開発に取り組むことにしました。この新たな窯は、単なる災害対策にとどまらず、持続可能な村づくりを目指しています。
プロジェクトへの想い
新工場の建設にかかる費用は約1億円、そのうち5000万円は同社が自己負担する見込みです。このプロジェクトを通じて、立ち上げ直後からのレジリエンス(回復力)を強化し、エシカル(倫理的)な視点を持ちながらも新しいものづくりを実現したいと考えています。また、サーキュラーエコノミー(循環型経済)の理念を念頭に、地域や社会に貢献できる企業を目指しています。
この挑戦は、単に炭焼きだけでなく、地域の活性化や sustainability(持続可能性)を実現する大きな一歩です。私たちもこのプロジェクトに力を入れ、共に未来を切り開くことを期待しています。協力して下さる皆様のお力添えをぜひお願いしたいと思います。
会社概要
商号: 株式会社ノトハハソ
代表者: 代表取締役 大野長一郎
所在地: 〒927-1443 石川県珠洲市東山中町ホ部2
設立: 1971年8月(法人化 2021年9月22日)
事業内容: 炭製品の製造・販売
URL:
ノトハハソ公式サイト
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