新たなマーケティングモデル、「イシューデザインマーケティング」の創出
株式会社ワールドエッグス(本社:東京都港区)とインパクトホールディングス(同)による協業が始まり、新しいマーケティング手法である「イシューデザインマーケティング」が動き出しました。この手法は、社会の抱える課題や時代の兆しを問い直し、それを基に購買行動をデザインすることを目指しています。
イシューデザインマーケティングとは
「イシューデザインマーケティング」は、ワールドエッグスが提唱する新概念で、消費者の行動変容を促す新しいアプローチです。市場や社会に潜む「違和感」を「イシュー」として捉え、これを新たな価値や意味と結びつけることで消費動向を再設計します。
具体的には、以下のプロセスを通じて、価値の再定義を図ります。
1.
意味を見直す
商品や行動の「当たり前」とされる価値を問い直し、現代のニーズに合った新しい意味を与えます。
2.
関係をつなぎ替える
ブランド、消費者、そして社会間の関係性を再設計し、感情的な共感を引き出す流れを創出します。
3.
体験を変える
新しい意味を体感できる仕組みを構築し、その結果として消費者行動や文化の変化を自然に促します。
この手法の最大の特徴は、単に商品の改善やリブランドを行うのではなく、見方や価値を根本から変える点にあります。これにより、データの分析にとどまらず、新たな購買理由を生み出すことが可能となります。
両社の協業背景
ワールドエッグスは、社会的テーマを戦略的にクリエイティブに取り組む企業として認識されています。一方のインパクトホールディングスは、流通や消費財業界のDX化を推進する実装企業として、データとテクノロジーを活用したマーケティング支援を実施しています。この二つの企業が手を組むことで、上流から市場を動かす新たなデザインが可能になります。
両社の協業により、
- - ワールドエッグス : 社会イシューを見立てる上流の創造力
- - インパクトホールディングス : 購買行動を現場で実装し、検証するオペレーション力
が見事に融合しました。
このシナジーによって形成される「イシューデザインマーケティング」は、企業やブランドの戦略に新しい風を吹き込むことでしょう。
今後の展開と可能性
今後、ワールドエッグスとインパクトホールディングスは、企業、ブランド、自治体と共創を進め、様々なプロジェクトを展開する予定です。特に、次の3つのアプローチが注目されています。
1.
市場創出プロジェクト
カテゴリーの意味を再定義し、新しい市場を牽引します。
2.
行動デザイン型キャンペーン
購買モチベーションを根本から見直すことに注力。
3.
ストーリーデザインプログラム
ブランドの語られ方を更新し、その本質を引き出します。
これにより、マーケティングは「伝える技術」から「動かす仕組み」へと変化し、企業やブランドは社会的なイシューを起点にしながら、新な購買行動を生み出していく時代を迎えることが期待されています。
代表者コメント
株式会社ワールドエッグスの代表取締役社長、波房克典氏は「私たちは、社会テーマを戦略的にクリエイティブし、イシューを仕掛けに、社会変化を創り出す会社です。インパクトホールディングスとの協業によって、新しいマーケティングの形が実装できると確信しています。」と述べています。
また、インパクトホールディングスの代表取締役社長、寒河江清人氏は「現場から社会へ、マーケティングの構造を変える挑戦を共に進めて行きたい」とし、この協業による新たな市場の創造に期待を寄せています。
この新たな試みは、今後のマーケティング業界をどのように変化させていくのか、大いに注目されます。