OriHimeプロジェクト
2022-02-18 12:09:08

在宅で操作する分身ロボットと俳優による新感覚朗読劇「OriHimeプロジェクト」が話題

在宅で表現する新たな形:「OriHimeプロジェクト」



俳優の石川瑠華と、14名の在宅パイロットが共演している「OriHimeプロジェクト」が注目を集めています。このプロジェクトは、身体的な制約のある人々が遠隔で分身ロボット「OriHime」を操作することで、社会参加を目指す試みです。特に、朗読劇「星の王子さま」とドキュメンタリー作品が同時に公開されるというユニークな内容となっており、その体験は新たな表現形式として多くの人々に感動を与えています。

OriHimeとは?



「OriHime」は、身体障がいなどで外出が難しい方々をサポートするために開発された分身ロボットです。この小型ロボットは、スマートフォンやタブレットから操作でき、遠隔で人々と対面することを可能にします。これにより、形式的な制約を越えて、人々が社会で自分の役割を果たすことができるようになります。

これまでにもOriHimeを活用した数々のプロジェクトが展開されており、特に朗読劇においては、さまざまな事情で外出が困難なパイロットたちが登場することで、彼らの存在感を引き立て、観客に新たな体験を提供しています。

プロジェクトの背景



「OriHimeプロジェクト」は、昨年度に制作された朗読劇「ちいさなちいさな王様」に続く形で行われています。この作品は、身体表現性障害を抱えるパイロット「さえ」さんが重要な役を担い、外出が困難な状況でも俳優と一緒に演じることができるという新しい形の共同創作を実現しました。今年度はさらに進化し、ドキュメンタリーと朗読劇の二本立てでの発表が予定されています。

朗読劇「星の王子さま」



今回の朗読劇は、アントワーヌ・ド・サンテグジュペリによる名作「星の王子さま」が原作となっており、特に心に残る言葉「かんじんなことは目では見えない」をテーマにしています。このメッセージを元に、14名のオリヒメパイロットたちが自らの体験を通じて、観客に届く演技を行います。

観客は、普段は感じることの難しい「距離と身体の壁」を突破するパフォーマンスを目の当たりにすることで、感動的な体験を得ることができるでしょう。

映像作品とその意義



プロジェクトの一環として制作されたドキュメンタリー「ここに、いる。~分身ロボットと創る『星の王子さま』」では、OriHimeの操作者たちの姿や、各々が持つ背景を追い、その制作過程を映し出しています。この丁寧な制作過程は、彼らが何を思い、どのように表現しているのかを知る良い機会です。また、参加者の成長や、作品の完成に至るまでのプロセスを通じて、観客は共生の大切さを再認識することができるでしょう。

結論



「OriHimeプロジェクト」は、身体的な制約を抱える人々が新たな形で社会参加できる機会を提供する素晴らしいプロジェクトです。俳優の石川瑠華をはじめとしたパイロットたちによる表現は、観客に感動を与えること間違いなし。本プロジェクトを通じて、ますます多様性が尊重される社会の実現に寄与することが期待されています。ぜひ、このユニークな取り組みに注目してみてください。

会社情報

会社名
公益財団法人神奈川芸術文化財団
住所
神奈川県横浜市中区山下町3-1
電話番号

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