EC業務の新時代を切り開く「SASAGE.APP」の登場
株式会社キャスターのグループ会社であるグラムスが、EC事業者向けの新たな業務効率化ソリューション、「SASAGE.APP」の提供を開始しました。このSaaSサービスは、独自のAIを搭載し、EC運営の「ささげ業務」を効率化・自動化することで、業務の生産性を大幅に向上させることが期待されています。
「ささげ業務」の課題と「SASAGE.APP」の開発背景
EC事業における「ささげ業務」は、撮影や採寸、原稿作成など、多岐にわたり時間と労力を要するため、多くの企業にとって大きな課題となっています。特に、人手に依存する作業が多く、スタッフの採用や育成にかかるコストも高く、また離職率の問題も抱えています。これらの問題を解消するために、グラムスでは事業運営を通じて「ささげ業務」の効率化と品質向上を目的にBPOサービスを展開し、SaaSサービスでの解決を図ることを決定しました。
新たに導入された「Image AI」機能は、撮影した商品の画像から自動でアイテムのカテゴリーやブランド、カラーを認識し、情報をタグ付けすることで商品データの入力作業を大幅に自動化します。この仕組みにより、業務の効率化が進むと同時にEC事業者の業務負担の大幅軽減が実現されます。
グラムスの強みとAI技術の活用
グラムスは、10年以上のAI開発実績を持つ企業で、2009年に設立され以降、さまざまな業務の代行やシステム開発を行ってきました。このノウハウを活かし、2014年にはEC商品画像の自動処理ツール「ZenFotomatic」を提供開始。今や180カ国以上で使用されるこの技術は、グローバルでの重要なツールとしての地位を確立しています。
また、2019年に始まったささげ業務に特化したBPOサービスは、多数の企業に導入され、実績を上げてきました。グラムスでは、外部AIを単に導入するのではなく、目的に応じた独自AIをゼロから開発し、エコシステムを構成することでEA業務に特化した効率化を実現しています。
業務効率化のための多様な機能
「SASAGE.APP」の最大の特徴は、ささげ業務をワンツールで統合的に管理できるところにあります。具体的な機能には、業務フローを自由にカスタマイズする機能のほか、AIによる画像処理、採寸、原稿作成の自動化があります。これにより、今まで手作業で行っていた業務が大幅に自動化され、効率が50%〜70%向上する大きな効果が得られています。
さらに、AIの精度を継続的に向上させるために、アノテーションのプロセスも取り入れられています。このプロセスでは、AIの出力を人がチェックし、正確な情報を付与する作業を通じて、AIの学習を助けます。
将来の展望
グラムスは、今後もEC業界のAI化を推進し、さらなる業務効率化を目指した研究開発を続けていく方針です。「SASAGE.APP」は、EC業界の変化に柔軟に対応し、持続可能な成長を支えるための進化を図っていきます。これにより、より多くのEC事業者が業務を効率的に遂行できる環境が整備されていくでしょう。
会社概要
グラムス株式会社
- - 代表取締役: 三浦 大助
- - 所在地: 大阪府堺市黒土町2339-1
- - 設立年: 2009年6月
- - 事業内容: EC企業向け業務効率化ツールの開発・提供、業務代行サービス、リユース企業向けシステム開発
- - 公式ウェブサイト: グラムス公式サイト
株式会社キャスター
- - 代表取締役: 中川 祥太
- - 所在地: 東京都千代田区大手町1-5-1 大手町ファーストスクエア ウエストタワー1・2FLIFORK大手町 R06
- - 設立年: 2014年9月
- - 事業内容: リモートアシスタントを中心とした人材事業運営
- - 公式ウェブサイト: キャスター公式サイト