ガラケーユーザーの意識調査
2011-12-19 10:00:01

ガラケーユーザーのスマートフォン買い替え意識に迫る調査結果

スマートフォンの普及が進む一方で、依然としてガラケーを使い続けるユーザーの存在が注目されています。最近、株式会社メディアインタラクティブが全国のフィーチャーフォンユーザー300名を対象に行った意識調査では、彼らがどのような理由でスマートフォンへの移行をためらっているのか、またどのような条件が購入の決め手となるのかが明らかになりました。

調査は2011年12月9日から11日の間に実施され、まずガラケーユーザーがスマートフォンを購入していない理由について尋ねたところ、最も多く挙がったのが「ウィルスへの不安」で、全体の24.0%がこの選択肢を選びました。この理由は、スマートフォンがインターネットに接続されるため、セキュリティが心配だというのが主な原因です。

次に多い理由は「おサイフ・赤外線・ワンセグなどの機能がない」というもので、16.7%のユーザーがこの点を挙げていました。日常生活でそれらの機能を利用している人にとっては、機能面での制約が大きなネックとなっているようです。

さらに「メールアドレスの変更が必要」という回答も多く、14.7%がこの理由を挙げていました。この点については、使い慣れたメールアドレスを維持できないのは大きな痛手で、ユーザーの心理に影響を与えていることがうかがえます。

調査の次の設問では、ガラケーユーザーがスマートフォンを購入する際に譲れない条件を聞いてみました。すると「バッテリーの持ち時間」が53.3%と最も高い割合を示し、続いて「メールアドレスの変更が不要」が49.0%、「電波状況・通信速度」が45.0%という結果になりました。

これらの調査結果から、ガラケーユーザーがスマートフォンに求める機能性や利便性が浮き彫りになります。バッテリーの持ち時間については、スマートフォンが常に利用されるデバイスであるため、非常に重要な要素です。また、メールアドレスの変更が不要であることや、信頼性の高い通信環境も重要視されていることがわかります。

興味深いのは、調査結果でAndroidスマートフォンへの関心が高まっていることです。iPhone4Sに比べ、Androidに買い替えたいという意向が強く、これは操作性よりも機能性が求められている結果だと分析されます。これにより、初心者でも扱いやすいiPhoneとは異なり、ガラケーの機能に似たものが求められるようになっています。様々な機能やデザインを持つAndroid端末は、これからのガラケーユーザーの移行を後押しする可能性を秘めています。

特に「ガラスマ」と呼ばれる、ガラケー機能を搭載したAndroidスマートフォンは、これからの選択肢として注目されています。さらに、最近ではAQUOS PHONEがiPhone4Sを上回るなど、Androidスマートフォンの機種も充実してきたことから、今後の市場における競争にも期待が膨らみます。

いずれにせよ、ガラケーユーザーのスマートフォンへの買い替えニーズは高まっており、今後この分野における動向から目が離せません。特に、安全性や機能性を重視するガラケーユーザーにとって、スマートフォン市場はますます興味深い存在となるでしょう。

今回の調査結果は、ガラケーユーザーの声を反映した重要なデータとなり、これからのスマートフォン市場における戦略においても指標となることが期待されます。

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