障害者支援の新展開
2020-07-01 17:19:36

障害者の仕事を活かすため、きょうされんが実施するEC販売支援事業とは

障害者の仕事を活かすため、きょうされんが実施するEC販売支援事業とは



新型コロナウイルスの影響が続く中、いかに障害のある人たちの働く環境を守り、支援していくかが重要なテーマとなっています。その中で、障害者団体「きょうされん」が取り組む「もっと作業所応援キャンペーン」が注目を集めています。このキャンペーンの背景には、現在日本国内に約963万人いる障害のある人々の労働環境が挙げられます。

障害のある人々の日々の挑戦


障害を持つ方々が活躍する場として、障害福祉事業所(作業所)の存在は欠かせません。彼らは食品や雑貨の製造、さらには創作活動など多岐にわたる業務に従事し、充実した日々を送っています。しかし、実際には平均して月に約1.6万円という工賃を得る彼らにとって、働く意義は非常に深いものです。月に一度の給料支給日は、自分の努力が結果として形になる瞬間であり、貴重な喜びの時間です。

残念ながら、コロナ禍においては、こうした仕事の機会が大きく減少しました。実際、障害福祉事業所は地域の理解と応援があるからこそ成り立っているところが多く、特にリアルな活動の場が無くなると、その影響は計り知れないものがあります。運営の自粛、移動制限が取られるにつれ、実店舗での販売は難しくなり、工賃の収入も大きく減少したのです。

「もっと作業所応援キャンペーン」の発足


こうした状況の中、きょうされんはオンラインでの販売を進める決断をしました。約50の障害福祉事業所が出店するECモールサイト「TOMO市場」に設立された「コロナ不況に負けるな!作業所応援ショップ」がその中心です。このショップでは、コロナ禍で販路を失った事業所から商品を募り、現在では全国の11事業所が製造した商品43品を紹介しています。

この取り組みによって、一部事業所からは「注文がたくさんあり、仕事量が増えた」との歓喜の声が届いています。例えば、東京都江戸川区の東京ソテリアエンプロイメントにおいては、受注の急増に喜びとともにやる気を感じる障害者と支援職員の姿が伺えます。一方で、埼玉県の川越いもの子作業所でも、応援のメッセージと共に温かい反応が寄せられています。

TikTokの支援を受けて


このキャンペーンの大きな後押しとして、TikTokによる「新型コロナウイルス緊急支援助成プログラム」があります。この助成により、障害福祉事業所の運営手数料が全て免除され、売上の全額が直接事業所に還元される仕組みが整えられました。これにより、厳しい経済状況を少しでも和らげ、働く意義や生きがいを守る努力が続けられています。

未来に向けたビジョン


現在も仕事がない状態にある障害福祉事業所は多く、その影響は深刻です。こうした苦境に立ち向かうため、きょうされんはオンラインでの販売拡充やコミュニティによる支援を強化したいと考えています。具体的な支援をお願いするとともに、障害者の方々の日常生活が少しでも豊かであることを願っています。

多様な障害福祉事業所の商品や、彼らの声、活動の様子はFacebookや公式ウェブサイトで随時紹介されています。この取り組みに参加し、少しでも多くの障害のある人々に仕事を提供する手助けをしていきましょう。

会社情報

会社名
きょうされん
住所
東京都中野区中央5-41-18東京都生協連会館4階
電話番号
03-5385-2223

関連リンク

サードペディア百科事典: TikTok 障害福祉 支援活動

Wiki3: TikTok 障害福祉 支援活動

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。