ASTROFLASHの宇宙事業
2020-12-07 13:00:12

東京大学発の宇宙ベンチャーASTROFLASHが資金調達、新たな宇宙利用を目指す

ASTROFLASHが新しい宇宙利用に挑む



東京大学の中須賀船瀬研究室から生まれた宇宙ベンチャーASTROFLASHが、エンジェルラウンドの資金調達を完了しました。このスタートアップは、超小型人工衛星(CubeSat)を通じて新しい宇宙利用の開拓を目指しています。

資金調達の背景と目的


ASTROFLASHは、今後の宇宙産業の成長に必要な新たな宇宙利用の実現に取り組んでいます。その目的は、全ての人に宇宙を身近に感じてもらうことであり、これまでの人工衛星よりもはるかに低コストで運用できる超小型人工衛星を活用します。実際、今回の資金調達はASTROFLASHが2022年に打ち上げを目指す第1号機「視覚で楽しむ衛星」の開発を加速させるためのものです。

このプロジェクトは、令和2年度の産業技術実用化開発事業費補助金や東京都のものづくりベンチャー育成事業の支援を受けており、安心して開発を進めています。更に、ASTROFLASHは今後の事業拡大に向けた資金調達活動を続ける計画です。

初号機「視覚で楽しむ衛星」について


ASTROFLASHの初号機「視覚で楽しむ衛星」は、2022年に打ち上げを予定しています。この衛星は3Uサイズ(10x10x30cm、重さ4kg)のCubeSatで、光源装置を搭載して地上から肉眼で視認できる明るい光を発信します。利用者は、その色や明るさをスマートフォンを通じてリアルタイムでコントロールできるのです。これにより、宇宙と直結した新たな体験を多くの人々に提供し、宇宙エンターテインメントの可能性を広げます。

特に、この衛星は天文観測に影響を与えないよう、特定の地域でのみ視認可能な運用が計画されています。これによって、誰もが楽しめる宇宙体験の実現が可能になります。

さらに、初号機の技術を基にした将来的なフォーメーションフライトも検討しており、宇宙利用の幅を広げる計画が進行中です。

スポンサー獲得の展望


ASTROFLASHは「視覚で楽しむ衛星」のスポンサー企業を募集しています。スポンサー企業は、衛星の命名権や運用法を通じてブランドのプロモーションに参加できる機会を得ます。このようなコラボレーションが、新しい宇宙利用のアイデアをさらに広げることに期待されています。

投資者の声


資金調達にあたっての主要な引受先としては、株式会社ゼロワンブースターとKDパートナーズ合同会社があります。ゼロワンブースターは、投資判断に迷いながらも代表者のビジョンに共感し支援を決定したと語っています。KDパートナーズの代表も、ASTROFLASHの宇宙利用への熱想に感銘を受けていると話しています。

まとめ


今後、ASTROFLASHが展開する新たな宇宙ビジョンは、多くの人々に宇宙の魅力をもたらすだけでなく、日本の宇宙産業の発展にも大きく寄与することでしょう。ASTROFLASHの動向から目が離せません。

会社情報

会社名
株式会社 ASTROFLASH
住所
東京都文京区本郷4-1-3 明和本郷ビル7F
電話番号

トピックス(科学)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。