発達障害を考慮した柔道指導法を学ぶワークショップ
2018年5月6日、神戸常盤アリーナにて特別なワークショップが開催されます。このイベントは「一人一人が輝く少年柔道の指導法」をテーマに、主に発達障害の子どもたちに適した柔道指導法を学ぶことを目的としています。講師陣には、発達障害と柔道指導に精通した専門家が揃い、参加者に実践的な知識を提供します。
イベントの背景
文部科学省の調査によると、通常学級に在籍する児童生徒のうち、約6.5%が発達障害の可能性があり、その4割は支援を受けていないという現状が明らかになりました。柔道クラブにも、発達障害の可能性がある子どもが多く参加していますが、適切な指導が行われていないため、彼らは柔道を続けられずにいます。この問題に対処するため、NPO法人judo3.0は、専門的な知識を持つ講師によるワークショップを企画しました。
講師陣
長野敏秀氏
「ユニバーサル柔道アカデミー」の代表として活躍する長野氏は、20年間の指導経験を有し、勝利至上主義に違和感を持ち、発達障害のある子どもたちにも柔道ができる環境を提供するためのクラブを立ち上げました。
西村健一氏
特別支援学校教諭であり臨床発達心理士としても名高い西村氏は、発達障害の子どもたちへの柔道指導法を研究しており、彼の知見を基にした声のかけ方や関わり方についてのワークショップが行われます。
浦井重信氏
大阪で放課後等デイサービス「みらいキッズ塾」を運営する浦井氏は、感覚統合の視点から子どもたちの問題行動を把握し、運動による改善法を伝授します。
ワークショップ内容
ワークショップでは、以下のプログラムが用意されています。
1.
ユニバーサル柔道アカデミー体験プログラム:長野氏による、発達障害の有無にかかわらず、柔道を楽しめるプログラム。
2.
子どもが伸びる声のかけ方:西村氏による、応用行動分析の視点を取り入れた指導法。
3.
子どもの問題行動の原因を探る:浦井氏による、感覚統合の観点から運動による改善方法。
参加概要
このワークショップは、草の根の柔道クラブ指導者や保護者を対象に、発達障害についての理解を深め、どうやって具体的に指導すればよいのかを学ぶ貴重な機会です。参加希望者は、以下のリンクからお申し込みが可能です。
申込フォームはこちら
NPO法人judo3.0について
NPO法人judo3.0は、「新しい公教育を創造する」を理念に掲げ、障害の有無にかかわらずあらゆる人々が柔道を通じて成長できる環境を整えています。国際的な柔道交流を促進し、運動がもたらす様々な効果を広める活動を行っています。今回のワークショップも、その一環として実施されます。
神戸でのこの特別なワークショップが、発達障害を持つ子どもたちにとって、柔道を通じた新たな成長のきっかけとなることを期待しています。