JVCケンウッドが支援するドイツチームの挑戦
オーストラリアで開催された「Bridgestone World Solar Challenge 2025」(BWSC)は、世界中の若いエンジニアたちが自ら制作したソーラーカーを駆使して競い合う一大イベントです。このレースは、太陽光を動力に約3,000kmを5日間で走破するというもので、多くの技術力と創意工夫が求められます。今回、JVCケンウッドグループのドイツの販売子会社、JVCKENWOOD Deutschland GmbH(略称:JKDE)が、ドイツの学生チーム「チーム・ゾンネンワーゲン・アーヘン」に協賛しました。おかげで、彼らは無線機と技術サポートを受け、最終的に4位の好成績を収めました。
ソーラーカーと技術革新の融合
BWSCは、レースを通じてエンジニアリングのさまざまな側面を学ぶ場となっています。参加チームは、空気力学や電気工学、電子工学など、広範な科学分野の知識を駆使してソーラーカーを開発します。このレースは、各国の若手エンジニアにとって、学びと今後のキャリアに大きな影響を与える重要な機会です。JKDEは、未来を担う若きエンジニアの育成に賛同し、持続可能な技術の発展に寄与しています。
チーム・ゾンネンワーゲン・アーヘンの挑戦
「チーム・ゾンネンワーゲン・アーヘン」はアーヘン工科大学およびアーヘン応用科学大学の学生たちによって編成されており、2019年からJKDEの支援を受けています。今回で4回目のBWSC出場となるこのチームは、「チャレンジャークラス」において競争しました。JKDEは、過酷な環境においても安定した通信を実現する無線機「NX-1000」を提供し、その機器に関する技術サポートも行いました。これにより、同チームは優れたパフォーマンスを発揮し、上位入賞を果たしました。
NX-1000シリーズの特徴
無線機「NX-1000」シリーズは、高い信頼性と明瞭な音質を備えており、特に過酷な競技シーンでも使用に耐える設計となっています。このシリーズは、FMアナログモードに加えてデジタルモードのDMRおよびNXDN™に対応し、多様なニーズに応じた機能を提供しています。これにより、ソーラーカーのチームは的確な情報を迅速に伝達することが可能となり、よりスムーズなレース運営に貢献しています。
Bridgestone World Solar Challengeとは
BWSCは1987年に始まり、2年ごとに開催されています。全長約3,000kmを走行するこのレースは、太陽光を唯一のエネルギー源とするため、各チームは効率的な走行を計画しなければなりません。レースは、順位を競う「チャレンジャークラス」、実用性を問う「クルーザークラス」、そして楽しさを重視した「エクスプローラークラス」の3つのクラスに分かれ、大学生を含む約40チームが参加しています。レース中は8時から17時までの走行が許可され、夜間は各チームが砂漠でキャンプを張るため、厳しいサバイバル要素も含まれています。
このように、BWSCは技術革新だけでなく、参加者の挑戦精神やチームワークを育む場でもあるのです。今後もJVCケンウッドの技術サポートを受けたチーム・ゾンネンワーゲン・アーヘンに更なる活躍を期待したいと思います。
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