AI技術を駆使した新たな防衛支援を目指すデジタルレシピの挑戦
株式会社デジタルレシピが2025年4月、東京都渋谷区に新たに設立するのは「ディフェンステック事業部」。この新しい事業部は、昨今の国際情勢を受けて、特に防衛や安全保障の領域におけるAI技術の活用を進めるために発足しました。その目的は、国を守るための情報戦、特に偽情報に対抗するための支援を強化することです。
デジタルレシピの新事業部設立の背景
2022年に閣議決定された「防衛3文書」にも示されたように、防衛や安全保障における認知戦への対応がこれまで以上に求められています。近年、情報化社会が進む中で、フェイクニュースを始めとする偽情報が頻繁に流布し、正確な情報分析や迅速な意思決定が急務とされています。デジタルレシピでは、これまでも生成AIの研究を行ってきた実績があり、偽情報の検知や行動予測モデルの構築に力を入れてきました。この新しい事業部の設立が、さらなる防衛分野での技術開発を加速させる契機となります。
ディフェンステック事業部の具体的な取り組み
新設されるディフェンステック事業部では、以下のような具体的な取り組みが行われます。
認知戦に対応するAIソリューションの研究・開発
この取り組みでは、偽情報や言論空間に対抗するための生成AI技術を開発します。情報の検知、分析、影響評価のためのシステムを構築し、認知戦の効果的な対応を支援します。
偽情報検知と意思決定支援の強化
膨大なデータから有益な知見を自動で抽出し、迅速な意思決定をサポートするAIツールの研究開発が進められます。また、シミュレーションの高度化やリアルタイムの状況分析支援システムの構築を通じて、リスクに対処するための意思決定を支援します。
産学官との連携
デジタルレシピは、新設されたディフェンステック事業部を中心に、産業界や学界、官公庁との連携を模索し、イノベーションを生み出すことに力を入れています。この協力体制は、生成AI技術を防衛分野で活用し、さらには民間領域へも知見をフィードバックする際に重要です。
会社代表の伊藤の考え
代表取締役の伊藤新之介氏は、この事業部設立を「防衛・安全保障領域における生成AI活用は、日本の喫緊の課題」とし、「この課題に応える重要な一歩だ」と強調しました。民間で培ってきた技術を防衛分野に生かすことで、固有のニーズに応えるソリューションの創出を目指すとしています。
今後の展望
これらの取り組みにより、デジタルレシピは防衛・安全保障分野でのAI活用のリーダーとして日本の技術基盤の強化に貢献します。先端技術を民間分野に広く活用し、社会全体に役立てる取り組みにも力を注いでいきます。これからの展開に目が離せません。
会社概要
- - 会社名:株式会社デジタルレシピ
- - 本社所在地:東京都渋谷区千駄ヶ谷5-16-11 ルティアオフィス代々木7F
- - 設立:2018年2月
- - 資本金:205,343,720円
- - 事業内容:AIを活用したプロダクト開発、コンサルティング、デジタルマーケティング支援
- - HP: デジタルレシピ公式サイト
お問い合わせ先
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