佐賀玉屋では、佐賀出身の陶芸家・井上俊一氏による「50th井上俊一作陶展」が開催されます。この展覧会は、井上先生が1974年に佐賀で初めて個展を開いてから、今年でちょうど50年を迎える節目の記念すべきものです。その50年の間に、井上氏は数多くの挑戦を続けてきました。特に、独自の釉薬の色の研究や、元々のペルシャ陶芸からインスパイアを受けた造形が、今回の展覧会の大きな見所です。
展覧会は、令和6年10月23日から28日の期間中、佐賀玉屋南館7階の催場において行われます。入場は無料で、時間は毎日10:00から18:30までです。出品点数は約120点で、花入れや花器、鉢、額など多彩な作品が展示されます。
井上俊一氏は1947年に佐賀で生まれ、佐賀大学附属中学の15期生、佐賀西高の1期生です。1975年には京都市立芸術大学陶磁器専攻科を修了し、その後は主に個展を通じて作品を発表してきました。佐賀玉屋、日本橋三越本店、福岡三越、伊勢丹新宿店など、数多くのギャラリーで作品を展示しており、その活動は県内外に広がっています。
独特の釉薬を使った作品は、陶芸ファンのみならず一般の人々も楽しめる魅力を持っています。特に、井上先生が学生時代に出会ったペルシャ陶芸の青の美しさが、彼の作品に色濃く反映されています。今回の展覧会では、代表作の「銀士宝彩草花文耳付扁壷」や「青釉花弁組鉢」など、様々な作品が展示される予定です。
井上氏はその創作の中で、陶芸が生活にどのように溶け込んでいくかというテーマにも着目し、人々の日常に彩を添える作品を作り続けてきました。彼の作品は、見る者に感動を与え、陶芸の奥深さを伝えるものとして高く評価されています。
この特別な展覧会は、井上先生の長いキャリアの集大成ともいえるものであり、多くの人々が訪れてその魅力に触れることを期待しています。家族連れや友人同士でも楽しめるイベントですので、ぜひお越しください。