ソニー銀行の新システム
2025-05-07 14:26:19

ソニー銀行の新勘定系システムが稼働開始 〜富士通の先進的なソリューションを採用〜

ソニー銀行、新勘定系システムがスタート



2025年5月6日、ソニー銀行株式会社は、富士通の勘定系ソリューション「Fujitsu Core Banking xBank」を採用した新しいデジタルバンキングシステムをついに稼働しました。新システムは、同銀行の多様な商品やサービス、取引機能をマイクロサービス化し、迅速な新商品・サービスの提供を可能にしました。この取り組みは金融業界のデジタル化の流れを加速し、顧客ニーズの変化に柔軟に対応するためのものです。

1. デジタル化と顧客ニーズの変化


近年の金融業界はデジタル化が進み、顧客のニーズも多様化しています。特にデジタル型金融サービスにおいては、利便性とスピードが重要な要素となっており、銀行は競争優位性を確保するためにIT戦略と経営戦略を一体として考える必要性が高まっています。

ソニー銀行は、経営戦略に基づいて、勘定系システムの刷新を進めました。新システムは、ビジネスアジリティを高め、開発の生産性を向上させることを目指しています。また、これによりアライアンスの推進が容易になり、より安価でタイムリーな商品やサービスを提供できるようになりました。

2. 新システムの全体像と特長


新しいデジタルバンキングシステムは、富士通の技術とAmazon Web Services(AWS)の240を超えるサービスを活用し、クラウドネイティブなシステムとして構築されました。この改革により、大規模な勘定系システムが実現されたことが大きな特徴です。

2.1 クラウドネイティブアプリケーション


次世代のデジタルバンキングシステムは、クラウド上での運用を前提にした設計がなされており、スケーラビリティやマイクロサービスの特性を最大限に活用できます。これにより、ビジネス環境の変化に素早く適応できる体制が整いました。

2.2 マイクロサービスアーキテクチャ


新システムは、富士通独自の実装方法を用いて、勘定系システムに最適化したマイクロサービスを採用しています。これにより、処理の一貫性を保ちながらデータのバランスを考慮した運用が可能になりました。この独自技術によって、プログラム資産の規模を従来の40%に削減し、保守や追加開発の効率化が期待されています。

2.3 柔軟なアーキテクチャ


柔軟なアーキテクチャを採用することで、外部サービスとの連携を容易にしています。この構造はビジネス戦略や成長にあわせた拡張性を持ち、新たなフロントチャネルや外部接続先の追加もスムーズに行えます。

3. ソニー銀行の今後の展望


ソニー銀行の代表取締役社長、南啓二氏は、今回の移行が同銀行の成長のためにかかせない基盤であると述べています。次世代デジタルバンキングシステムの導入により、顧客に対して「Fun」を提供することを目指しており、AWSとの連携を通じて新たな商品やサービスを迅速に届ける体制が整いました。これにより、顧客の期待を超える体験を創出し続けることが狙いです。

4. まとめ


ソニー銀行の新勘定系システムの稼働は、単なるシステムの移行にとどまらず、クライアントへのサービス向上を目指す全銀行業界への影響をもたらします。この取り組みは、金融業界におけるデジタル化へのさらなる推進力となるでしょう。未来の銀行の姿として、顧客ニーズに応えるサービスの拡充が期待されます。

新しいデジタルバンキングがどのように進化していくのか、今後のソニー銀行の活動に注目です。


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会社情報

会社名
富士通株式会社
住所
神奈川県川崎市中原区上小田中4-1-1
電話番号

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