モルゲンロットの発表
2025-06-24 11:56:20

モルゲンロット、JAXAとの共同研究成果を国際会議で発表

モルゲンロット、スーパーコンピュータの運用最適化を提案



モルゲンロット株式会社は、2025年6月10日から13日までドイツ・ハンブルクで開催された国際スーパーコンピューティング会議「ISC High Performance 2025」において、JAXA(宇宙航空研究開発機構)と共に進めたHPC/AIサーバーの効率的な運用に関する共同研究の成果を発表しました。この研究は、コンピューティングパワーのインフラストラクチャーソリューションを提供する同社が目指す「必要な時に必要な分だけ計算力にアクセスできる世界」に向けた重要なステップとなりました。

共同研究の内容


本研究の主な目標は、JAXAが運用するスーパーコンピュータシステム「JSS3」の稼働実態を詳細に可視化し、計算資源の最適利用とエネルギー消費の効率化を図ることでした。具体的には、ジョブ単位やノード単位での利用結果を数値化し、分析を行いました。

発表では、モルゲンロットの執行役員CTOである伊藤 寿氏が、同社が開発したモニタリングソフトウェア「MORGENROT®︎ Arthur」とEnergy Aware Solutions社の消費電力計測ソフトウェア「EAR」を用いた成果を詳細に報告しました。これにより、JSS3の主要システムであるTOKI-SORAの48ノードにおけるCPU稼働状況の月次カレンダー表示が実現し、稼働率の変動を捉えることが可能になりました。

技術的な成果


さらに、分子動力学シミュレーションソフト「LAMMPS」を使い、GPUの有無による計算リソースの消費エネルギーの違いも明らかにされました。例えば、32CPU構成と比較して、1CPU+1GPU構成ではシミュレーション時間を約1/8に短縮し、さらに電力消費量も75%以上削減できることが実証されました。この結果は、GPUリソースの適切な活用が省エネルギーに寄与することを示しています。

継続的な取り組み


伊藤氏は「大規模HPC環境の稼働状況の把握が重要であり、エネルギー消費の多いGPUの運用ポリシーがHPC/AIサーバーの効率的な運用に不可欠だ」と述べ、今後も研究を進め、社会実装に向けた活動を推進していく方針を示しました。

モルゲンロットの未来


モルゲンロットは、今回の共同研究の成果を通じて、HPC/AIサーバーの運用の高度化に向けた知見を提供し、「MORGENROT Arthur」の機能強化やパートナー連携を促進することで、企業や研究機関がGPUリソースを高度に運用できる環境を整備し続けることを目指しています。

会社概要


モルゲンロットは、2019年に設立されたスタートアップ企業で、計算リソースの可視化・管理・最適化を通じて、企業の計算力のシェアリングを実現することを使命としています。今後もイノベーションのための計算力に対する需要が高まり続ける中、計算力不足の課題解決に向けた取り組みを強化してまいります。

サイトやSNSでの情報発信も行っていますので、興味がある方はぜひお問い合わせください。


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会社情報

会社名
モルゲンロット株式会社
住所
東京都千代田区麹町4-4-3ピネックス麹町6階
電話番号
03-6811-6644

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