古いピアノに新たな命を注ぐ『メモリアルBOX』
実家や自宅に眠るピアノ。思い出が詰まったその楽器を処分することに心が痛む方々に、喜多商事株式会社が新たな解決策を提供しています。それが『メモリアルBOX』です。このサービスは、使用されなくなったピアノを小さなBOXに作り替え、大切な思い出を手元に残すだけでなく、次世代にもつなげる取り組みとなっています。
サービスの背景
創業から40年以上、ピアノ専門の運送事業を手がけてきた喜多商事。最近では、大切なピアノを手放すことを考えている人からの相談が増えていると言います。日本国内のピアノ生産台数は1,000万台を超え、その半数以上が「休眠ピアノ」として使用されていない状況です。多くの人が転居や生活の変化により、または他の事情からピアノを手放さざるを得なくなっています。
このような状況の中、大切なピアノと家族の思い出、感謝の気持ちをどうにか形にして残したいという声が寄せられました。そこで誕生したのが『メモリアルBOX』です。このサービスは、「ピアノを手放すことが悲しい」と感じる方々の気持ちに寄り添ったものと言えるでしょう。
メモリアルBOXの仕様
初期の『メモリアルBOX』はシンプルな箱型でしたが、ピアノのメーカーや機種ごとの個性を大切にし、お客様の思い出の一部をしっかりと残すデザインへと進化しています。以下の特徴を持っています。
1.
鍵盤を残す
よく使われていた真ん中の1オクターブ鍵盤を選び、思い出の本を指定できます。
2.
鍵盤蓋を残す
ピアノを弾くたびに触れる部分。多くの場合、内側にロゴや鍵があるため、このデザインを残しています。
3.
独自の面影を残す
各ピアノには独自の形があり、可能な限りその特徴を残したいと考えています。
4.
思い出の傷や塗装状態をそのまま保持
汚れは取り除きますが、お客様の意向に従い傷や色ムラなどをそのまま残すこともあります。
注文から納品の流れ
1.
お客様との相談
どの部分を思い出として残したいかなどをヒアリングします。
2.
イメージの共有
お客様の要望を反映したデザイン案を提示し見積もりします。
3.
ご注文・引取・製作
注文後、ピアノの引き取りを行い製作に入ります。
4.
お手元にお届け
約半年後、完成品をお届けします。この過程もメールで随時ご報告します。
お客様の想い
このサービスにより、実際に受け取ったお客様からは感謝の声が寄せられています。例えば、母親が自らその箱を開けて再会した瞬間の喜ぶ姿を見て、依頼者の娘様が感動したというお話が印象的です。
さらに、『メモリアルBOX』以外の商品ラインアップも増えてきています。鍵盤を利用した壁掛けや時計、知育玩具といったアイテムがこれからも展開される予定です。これにより、ピアノから廃材として捨てられてしまう部分も新たに生まれ変わり、環境にも配慮した取り組みが進んでいます。
まとめ
完璧な形で記憶を残すことができる『メモリアルBOX』は、ピアノと共に多くの時間を過ごしてきた人々にとって、物理的な形で心の支えとなる存在です。ピアノが奏でる音楽を通して感じる成長や思い出を、この素敵なサービスで思い出に変えてみてはいかがでしょうか。
喜多商事株式会社の公式ホームページには、詳細情報や商品ラインナップ、依頼方法が載っていますので、ぜひ訪れてみてください。