証券口座の不正取引を食い止めるためのオンラインセミナー
証券市場における不正取引の急増が、投資家や証券会社にとっての脅威となっています。そのため、一般社団法人サイバーセキュリティ連盟は、金融庁および業界のパートナーと連携して、緊急オンラインセミナーを開催します。このセミナーでは、急増する不正取引の実態と、その再発防止策を深く掘り下げる機会を提供します。
セミナーの詳細
本セミナーは、2025年7月10日に実施され、金融庁の専門官やセキュリティ企業のリーダーたちが登壇する予定です。具体的には、金融庁サイバーセキュリティ対策室が提供する最新の取り組みや、業界各社による効果的な対策事例が紹介されます。
最近の問題発生状況
2025年1月以降、日本国内では大手ネット証券を含む16社で、証券口座の乗っ取りを介した不正取引が発覚しました。これらの攻撃は、証券会社を装ったフィッシングメールにより本人のIDやパスワードを奪取し、被害者になりすまして株式を売買する手法でした。
この攻撃による被害規模は想像以上で、短期間で1万件を超える不正アクセスが記録され、約6000件の不正売買が行われました。被害金額は5,240億円以上に達し、個人投資家や中堅証券会社を巻き込むまでに至りました。この事態は、金融市場そのものの信頼性に深刻な影響を及ぼしています。
行政と業界の対応
この危機的な状況を受けて、警視庁は不正アクセス禁止法違反の捜査を強化すると同時に、金融庁も証券会社への指導を強化しています。特に、日本証券業協会は、全76社に対し「多要素認証(MFA)」の導入を義務化し、セキュリティ強化の標準化を急いでいます。とはいえ、業界全体での対策はまだ不十分であり、一部の証券会社ではMFAの導入や運用が追いついていない現状があります。
また、投資家自身のセキュリティ意識の低さも被害が拡大する要因とされています。セミナーでは、こうした問題を解決するための具体的な方策を講じることを目指します。
セミナー概要
- - イベント名: 証券口座乗っ取りの実態と対策 〜業界・行政・セキュリティの最前線から学ぶ〜
- - 日時: 2025年7月10日(木)13:00〜14:30
- - 形式: オンライン開催(Zoom/事前登録制)
- - 参加費: 無料
- - 主催: 一般社団法人サイバーセキュリティ連盟
登壇者とタイムスケジュール
セミナーのプログラムは以下のようになっています。内容は変わる可能性があるため、登録後に最新情報を確認してください。
1.
13:00-13:05: オープニング・趣旨説明(サイバーセキュリティ連盟)
2.
13:05-13:25: サイバーセキュリティ強化の動向(金融庁サイバーセキュリティ対策室)
3.
13:25-13:40: 分析と調整(Finatextホールディングス)
4.
13:40-13:50: セキュリティ実践論(サイバーセキュリティクラウド)
5.
13:50-14:00: 不正アクセスの実態と対策(かっこ株式会社)
6.
14:00-14:25: パネルディスカッション(全登壇者とモデレーター)
7.
14:25-14:30: クロージング(サイバーセキュリティ連盟)
このフルプログラムを通じて、最新の情報を得ることができる貴重な機会です。ぜひご参加ください。