第一生命の支援
2025-10-17 17:18:06

第一生命保険がクラフトバンクにインパクト投資、建設業界の課題解決を支援

1億円のインパクト投資で新たな時代を切り開く



第一生命保険株式会社が、建設専門工事会社向けの業務効率化SaaSを提供するクラフトバンク株式会社に対して、インパクト投資の一環として1億円の出資を行ったことが明らかになりました。この投資には、建設業界の人材不足や生産性向上を目指す取り組みが期待されており、社会的なインパクトをもたらすことが期待されています。

クラフトバンクのビジョンとサービス



クラフトバンクは、全国の建設工事会社に勤怠管理や職人手配、経営管理などの業務をスマホで一元管理できる「CraftBank office」というツールを提供しています。このツールは、各工事会社の運用方法に柔軟に対応可能で、働く職人たちにとっても使いやすいように設計されています。

特に、スマートフォンに対応しているため、幅広い年齢層や外国人労働者も利用しやすいと好評です。また、ツール提供以外にも、各社のニーズを詳細にヒアリングし、職人向けの説明会を行うなど、導入支援にも力を入れています。

建設業界の現状と課題



近年、建設業界では慢性的な人材不足が問題視されています。老朽化したインフラの維持管理や災害復旧など、労働力の需要は増加する一方で、職人の不足が深刻化しています。2030年までには約53万人の職人が不足すると予測されており、特に中小規模の建設工事会社ではアナログな手法が依然として多く、生産性を向上させる必要性が高まっています。

調査によると、中小企業の経営者は事務作業に多くの時間を費やし、職人たちも多くの時間を業務以外で消費していることが報告されています。このような現状を打破するためには、業務の効率化が急務です。

インパクト投資による期待効果



クラフトバンクが提供する「CraftBank office」を導入することで、経営者や職人の事務作業の負担を約50%軽減することが期待されています。これにより、建設現場での生産性が向上し、職人が業務に集中できる時間が増えることで、業界全体の持続可能性の向上につながると考えられています。

第一生命保険は、この投資を通じて高い投資収益を見込みつつ、クラフトバンクの取り組みを資金面から支援し、その進捗をモニタリングする意向を示しています。持続可能な社会の形成に寄与するため、サステナブルな投融資に積極的に取り組んでいくことが表明されています。

クラフトバンク社長のコメント



クラフトバンクの韓英志社長は、第一生命からのインパクト投資に感謝し、「世界に誇れる職人と建設工事会社がもっと儲かる仕組みをつくる」というビジョンを掲げ、業界の持続可能性を高めるための取り組みを続けると述べています。彼は、今回の資金を原動力に、さらなる成長と社会に対するポジティブな変化の実現を目指します。

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会社概要



  • - 商号: クラフトバンク株式会社
  • - 所在地: 東京都中央区日本橋久松町12-8 プライム日本橋久松町ビル8F
  • - 設立: 2021年2月
  • - 事業内容: 建設業向けオンラインプラットフォームの運営

第一生命保険の出資を受けたクラフトバンクは、今後の成長を期待されており、業界全体が抱える課題の解決に向けた重要な一歩を踏み出したと言えるでしょう。さらに、第一生命もインパクト投資の推進を通じて、より良い社会を目指す姿勢を示しています。


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会社情報

会社名
第一生命ホールディングス株式会社
住所
東京都千代田区有楽町1-13-1
電話番号
03-3216-1222

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