VRトレーニング研究
2024-10-21 11:11:40

奈良女子大学とdo.Sukasuが共同研究!高齢者向けのVRトレーニングの効果検証始動

奈良女子大学とdo.Sukasuによる共同研究の開始



株式会社do.Sukasu(ドスカス)は、奈良女子大学との新たな共同研究を2024年11月から開始します。この研究では、高齢者がVRを活用した空間認知トレーニングを受けることで、どのように空間認知能力が改善されるかを検証します。特に、視覚認知能力の向上に焦点を当て、社会的な課題の解決を目指す試みです。

研究の具体的な内容



この共同研究は、奈良女子大学研究院工学系の中田大貴教授との協業によって進められます。使用するのは、do.Sukasuが開発した「de.Sukasu Training CATCH」というシステムです。研究に参加するのは、奈良市シルバー人材センターの協力を得た、60歳から85歳の高齢者たちで、事前に空間認知能力が平均よりも低い方が対象となります。

参加者は2つのグループに分けられ、一方のグループは「de.Sukasu Training CATCH」を用いた3ヶ月間のトレーニングを受け、もう一方は通常の生活を続けることになります。トレーニングは、1回15分を週2回のペースで行い、全部で24回のプログラムが組まれています。

研究はトレーニングの開始時、1ヶ月後、3ヶ月後にそれぞれ評価され、その効果が検証されます。結果はトレーニング終了後に取りまとめられる予定です。

空間認知能力とその重要性



高齢者における空間認知能力の低下は、加齢によって引き起こされる自然な現象です。do.Sukasuの調査によれば、40代で既に認知能力の低下が始まり、60代ではさらに顕著になることが分かっています。驚くべきことに、70代にはその能力が5歳児のレベルを下回ることもあるとのことです。このことから、空間認知能力の回復や向上が高齢者の日常生活や安全運転にどれだけ重要かがわかります。

今回の研究によって、VRを使ったトレーニングが高齢者の空間認知機能を改善するかが検証されることで、将来的には健康寿命の延伸や生活の質の向上に寄与することが期待されています。

今後の展望



do.Sukasuは、今後も産学連携を強化し、技術の開発と検証を進めていく方針です。空間認知能力の向上が実現することで、高齢者の安全運転や、日常生活のリスクを軽減することができます。

代表取締役の笠井一希氏は「この研究を通じて、事故リスクの低減に貢献したい」との意向を示しています。また、今後は研究結果を活かし、より多くの人々が健やかで安全な生活を送れるよう、製品開発に力を入れていく方針です。

「de.Sukasu」について



「de.Sukasu」は、視覚認知能力を総合的に支援する世界初のソリューションです。空間認知能力と物体認知能力に基づき、訓練と評価を行います。具体的には、VRを使用したトレーニングや、タブレットを活用した評価サービスが提供されており、高齢者が持つ視覚認知能力の測定や改善が可能です。

さらに、株式会社do.Sukasuはヘルスケアや教育など、さまざまな分野で技術の開発を行っており、社会課題に取り組む企業として注目されています。

会社概要



  • - 会社名:株式会社do.Sukasu
  • - 所在地:奈良県奈良市橋本町3-1
  • - 設立:2020年6月
  • - 代表:笠井一希
  • - ウェブサイトdo.Sukasu公式サイト

  • - 奈良女子大学概要
- 名称:奈良女子大学
- 所在地:奈良県奈良市北魚屋東町
- 設立:1949年5月31日
- 代表者:高田将志
- ウェブサイト奈良女子大学公式サイト


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会社情報

会社名
株式会社do.Sukasu
住所
奈良県奈良市橋本町3-1
電話番号

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