詩人・最果タヒが語る宝塚の魅力歓喜と夢の往復書簡集

宝塚の魅力をつづった詩人・最果タヒの新作書籍

2026年1月5日、株式会社河出書房新社から詩人・最果タヒによる新刊『ときには恋への招待状―詩人からさまざまな方へ、宝塚公演へのおさそいの記録。』が発売されます。この書籍は、最果タヒと11人の豪華ゲストが宝塚歌劇にまつわる往復書簡を交わす形で構成された作品で、宝塚ファンだけでなく、これから観劇を考えている方にも魅力を伝える一冊となっています。

詩人の熱意が伝わる宝塚観劇の旅

本書では、最果タヒが「宝塚を見てみませんか」と様々な方に招待状を送り、その返事を集めたものが収められています。「この公演をぜひご覧になっていただきたいのです」と喚起する第一歩から始まり、各ゲストの素直な感想や宝塚に対する思いが語られていく様子が描かれています。ゲストたちの中には、作家、漫画家、シンガーソングライターなど多才な人物が揃い、それぞれの視点から新たな宝塚の魅力が紡がれています。

作品への情熱が感じられる交流

例えば、「幕が上がる前から完全に現実を超越しました」という感想や、「夢の中にしか存在しない男性を感じています」といった熱い語りは、観劇を通じての感動がダイレクトに伝わってきます。本書に収められているのは、観劇を経て生まれた熱意と多様な表現です。各々が絵や文、マンガで表現し、最果タヒへの返信として送付されたこれらの言葉は、宝塚の世界がいかに多様でそして魅力的なのかを示しています。

目を引く装幀とイラストも魅力

本書は、名久井直子によるホログラム加工の美しい装幀と、小林千秋による独特な絵が特徴です。この装丁は、宝塚の夢の世界を象徴しており、読者に手に取りたくなるような印象を与えます。実際、宝塚ファンにとって、目にするだけでも心が踊るアイテムとなるでしょう。

専門性と普遍性を併せ持った一冊

『ときには恋への招待状』には、2022年から2024年にかけて上演された宝塚の数々の演目についての言及があります。「蒼穹の昴」「JAGUAR BEAT」「カジノ・ロワイヤル」といった作品に対する思いを、各ゲストが自由に表現しているため、宝塚に馴染みのない方でも興味を持ち、観劇したくなるきっかけとなるでしょう。

読者への誘い

本書は、宝塚に興味を持っている誰にでも楽しめる内容であり、また観劇の楽しさを知るきっかけともなる素晴らしい作品です。読み終えた後には、宝塚をぜひ観たいという気持ちが湧き上がることでしょう。さらに、最果タヒの文章のどこか親しみやすい語り口が、読者を引き込み、温かい気持ちにさせてくれます。

是非手に取って、宝塚の魅力に触れてみてください。きっと新たな感動が待っています。