能登に3D住宅完成
2024-10-30 13:45:38

能登半島に3Dプリンター住宅が完成!新たな生活スタイルの提案

能登半島に新たに誕生した3Dプリンター住宅



能登半島の美しい珠洲市にて、セレンディクス株式会社が開発した2人世帯向けの3Dプリンター住宅「serendix50」が、この度ついに完成しました。この住宅は、現代の技術を駆使し、快適な生活空間を提供しようとする意図が込められています。

3Dプリンターによる新築の魅力



「serendix50」は延床面積50平方メートルの平屋建てで、建築基準法にも適合した壁式鉄筋コンクリート造。この作りにより、しっかりとした耐震性が確保されています。1LDKの間取りは、夫婦2人が快適に暮らせるようにデザインされており、キッチンやトイレ、バスルームなども完備。全体の価格は税別で550万円に設定されていますが、基礎工事や内装、電気工事は別途費用が必要です。

この住宅の外観は、3Dプリンターならではの「積層痕」を活かした特長的なデザインが際立っており、独特の質感を楽しめます。外装に使用されている特殊塗料は、一度塗りで耐候性と防汚性を持ち、美しさだけでなく施工コストの削減にも貢献しています。今回は清潔感のある白で仕上げられていますが、オプションで他のカラーにも変更可能です。

内装の魅力とこだわり



内装には、施主である株式会社三百苅管工が自主デザインで施工。フローリングや壁紙は、被災者の方々に生活再建のビジョンを持ってもらうことを目的とし、より一般的な住宅に近い感覚を提供するよう心掛けられています。ベッドルームには2台のシングルベッドを余裕を持って配置できるスペースがあり、リビングには大きな窓から珠洲の美しい海を楽しめます。さらに、独立したトイレとバスルームが完備され、収納スペースも充実しています。

被災者支援への取り組み



このプロジェクトのスタートは、2024年1月に発生した能登半島地震に端を発します。施主の三百苅管工社は、当初グランピング施設「serendix10」の建設を計画していましたが、地震による被害を受けて方々の生活再建に寄与する住宅の必要性を痛感し、プランを変更しました。この想いに共感したセレンディクスは、長野県から珠洲市へプロジェクトを移し、実現に至りました。

建設作業は、7月22日に始まりました。全国各地で部品を製作し、現地へ輸送するスタイルを取り入れ、基礎部分も3Dプリンターを活用して新しい技術を推進しました。これにより、型枠と基礎部材を一体化し、効率的な施工を実現。今後、この3Dプリンター住宅はホテル「notonowa」の客室として利用され、地元住民向けの「無料宿泊体験」や見学日も設けられます。

コメントと今後の展望



この住宅が完成したことに、株式会社三百苅管工の代表は「困難な状況の中で、やっと完成に辿り着きました。多くの方々から期待の声をいただいており、自信を持っています」とコメント。また、セレンディクスの執行役員も「復興に向けて、施工スピードやコスト削減の改善に努めたい」と語り、今後の課題にも意欲的に取り組む姿勢を見せています。

この新しい住宅が、生活再建を目指す人々に一筋の光となることを期待しています。セレンディクスは、これからも震災復興のサポートに貢献し続けるスタンスを持ち、さらなる発展を目指します。


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会社情報

会社名
セレンディクス株式会社
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