地域文化を宿泊体験に変えるNowhere Groupの挑戦と展望

宿泊と地域文化を融合させる新たな試み

東京都中野区に拠点を置くNowhere Group株式会社は、宿泊制度を通じて地域文化を再解釈し、新しい価値を提供することを目指しています。2023年、同社は世界的に知られる宿泊プラットフォーム、Airbnbのパートナーシッププログラム「Airbnb Partners」に正式に加わることを発表しました。このプログラムでは、空き家や遊休不動産を宿泊施設として活用し、地域の資源を最大限に引き出す取り組みが行われます。

Nowhere Groupのビジョンは、「つながりで未来を築き、世界中に笑顔を届ける」こと。その実現に向けて、同社は宿泊業界全体に影響を与えるプロデュース力を強化しています。この参画を通じて、地域文化の体験化やホスト支援の基盤づくりを進め、より良い地域共同体を構築することを目的としています。

宿泊のプロデュース力

Nowhere Groupでは、泊まるをデザインする宿泊プロデューサーとして、宿泊施設の仕入れからプロデュース、運営、清掃に至るまで、自社で一貫して手がけています。単なる部屋を提供するのではなく、日本文化を中心にした「体験設計」に注力している点が最大の特徴です。例えば、伊豆高原にある「Azure Palace」はリゾート地の魅力を活かした大人の遊び場として設計され、サウナやゲーム設備が利用できる極上のリトリート体験を提供します。また、同じく伊豆高原に位置する「HARELIER」は、広大な庭を舞台にファミリーアクティビティを重視した宿泊施設に仕上がっています。

歴史を感じる宿泊体験

「タイムトリップOTOWA」や「ZEN&BED 望月庵」など、空き家や宿坊をリノベーションしたプロデュースも手掛けています。前者は「昭和レトロ」をテーマにした宿泊施設で、古き良き日本の雰囲気を体験できる場所として人気を博しています。後者は、武田信玄の菩提寺にある僧侶の住居を改築したもので、禅の文化を体験する貴重な空間です。こうした宿泊体験は、「物語ある滞在」として多くの人々に親しまれており、Airbnbでも高評価を維持しています。

文化と地域との連携

Nowhere GroupがAirbnb Partnersに加わった背景には、長年の宿泊運営の中で培ってきた「文化体験」と「地域との連携」があります。ホストや自治体、地域の事業者との共創によって、持続可能な宿泊施設のプロデュースを実現しています。今後は地方都市や観光地の地域資源を活用し、宿泊施設の新たなプロデュースを行っていきます。また、複数の施設のデータを活用したホスト支援プログラムの開発や、地域の企業や住民との協力による文化発信型の宿泊体験コンテンツの構築も進められます。

未来への展望

Next Stepsとして、同社は全国各地の文化や伝統を宿泊体験に組み込むプロジェクトを拡大する予定です。宿泊施設だけでなく、その背後にある人々や文化、暮らしを丁寧にプロデュースすることで、「宿泊 × 地域 × 日本文化」という新たな宿泊体験を提案していく方針です。評価指標にはレビューや稼働率だけでなく、地域経済への影響や不動産価値の向上も含め、地域との持続可能な成長を目指しています。これによって、Nowhere Groupは宿泊業界に新しい価値を創出し続けることでしょう。

会社情報

Last Minuteに、会社概要として、Nowhere Group株式会社は、事業内容として宿泊施設の企画や運営、清掃、不動産売買などを手がける企業であり、同社の公式ウェブサイトはこちらです。お問合せ先は広報担当の平塚さんが担当しており、E-mail: [email protected] への連絡が可能です。