日本産梨の冬季輸出、ZEROCOの新技術が支える
日本の農業の未来が新たに開かれています。ZEROCO株式会社は、JAいちかわと手を組み、独自の鮮度保持技術「ZEROCO」を駆使して、これまで冬季に輸出が難しかった千葉県産の梨をドバイへ空輸することに成功しました。この試みは、日本の農業や食文化の可能性を広げる大きな一歩となります。
ZEROCO技術の革新
ZEROCOが持つ鮮度保持技術は、低温かつ高湿の環境で食品を保管することが可能です。これにより、梨などの食材が長期間にわたり高品質のまま保存され、見た目や味が損なわれることなく、消費者の手に届きます。この技術は、冷凍食品の品質向上にも寄与することから、様々な分野での利用が期待されます。
JAいちかわは2013年からドバイへ梨の輸出を行ってきましたが、新型コロナウイルスの影響で注文数は減少し、特に冬季の輸出が困難な状況でした。しかし、「ZEROCO」の導入により、2024年8月に収穫された梨を約半年間鮮度を保ちながら輸出できる道筋が見えてきました。これにより、ドバイ市場への安定供給が可能となり、日本産梨の高付加価値化や国際的な競争力が向上します。
JAいちかわの新たな挑戦
JAいちかわは、ドバイ向けの梨の輸出で新たな挑戦を続けており、2025年には中東最大級の食品見本市である「Gulfood 2025」に初出展を予定しています。日本の果物を世界に広めるための基盤を築いており、今回の輸出成功はその一部です。
持続可能な未来に向けて
ZEROCOは、持続可能な食の未来を目指して、品質の向上とフードロス削減にも貢献しています。食材や食品の鮮度を保つことで、消費者に最高の品質を提供すると同時に、生産現場の負担を軽減し、オペレーションを効率化していきます。
さらには、労働環境の改善やフードロスの削減にも寄与し、より健全な食産業の発展を目指しています。このような取り組みは、日本の農業や食品業界において新たな可能性を開き、次世代に向けた持続可能なシステムの構築へと繋がっていくことでしょう。
展示会のご案内
さらに、ZEROCOは2025年3月11日から14日まで東京ビッグサイトで開催される「FOODEX」に出展します。さらに多くの方々にその技術を知っていただくための良い機会ですので、是非足を運んでみてください。
日本産食材のさらなる発展とグローバルな展開が今後も続くことを期待しています。新しい鮮度保持技術によって、私たちの食文化はどのように変わっていくのでしょうか。気になる未来をぜひ見届けてください。