伊勢湾流域のごみ調査
2025-12-12 15:43:05

伊勢湾流域の清掃活動で明らかにされたごみの流れと問題の実態

伊勢湾流域の清掃活動で明らかにされたごみの流れと問題の実態



愛知県、三重県、岐阜県、名古屋市を含む伊勢湾流域圏でのごみ調査が、河川から海へのごみ流出の実態を浮き彫りにしました。この取り組みは、海と日本プロジェクトin愛知県と八千代エンジニヤリング株式会社が主導し、さまざまな清掃イベントと連携して実施されています。特に、庄内川水系を中心に、各地域の特性を考慮しながらごみの調査が行われています。

期間とエリア


調査は、2025年の10月4日から11月8日にかけて、名古屋市、岐阜県、愛知県、三重県の各エリアで実施。庄内川水系の各地点において、流れ込んでくるごみの種類や量を把握するため、数種類の調査方法が用いられました。

調査の目的


本活動は、河川から海へ流入するごみの実態を掴むことを目的としており、ただごみを拾うだけでなく、その種類や量を調べるための簡易調査も併せて行われています。日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環として行われていることも大きな特徴です。

具体的な活動内容


清掃イベント


調査期間中にはいくつかの清掃イベントが行われました。例えば、10月4日には名古屋市の久屋大通公園で「Hisaya Plogging Weekend 2nd」が開催されました。この公園では、収集したごみの中でプラスチック類が最も多く、特に食品の包装容器やたばこの吸い殻が目立っていたことが報告されています。

次に、10月12日に実施された「22世紀奈佐の浜プロジェクト」では、伊勢湾に流入する廃棄物が多く、プラスチックや発泡スチロールのごみが大量に収集されました。これにより、海洋ごみ問題の深刻さが再認識されました。

さらに、10月18日の「2025秋の藤前干潟クリーン大作戦」では、名古屋市の河口に位置する藤前干潟でのごみの収集が行われ、特にペットボトルが多く確認され、上流からの生活ごみが集積している状況が明らかになりました。最後に、11月8日には岐阜県土岐川でのクリーン活動が行われ、少量ながらも明らかに人目につかない場所にごみが散見されました。

調査方法と結果


調査では、各地点に2m四方の調査区画を設定し、その区画内にあったごみを全て収集。環境省のガイドラインに基づき、12種類の大分類に分類し、それぞれの数量を集計しました。

ごみの種類


4地点における調査結果では、プラスチック類が全地点で最も多く、特に食品包装容器やペットボトル、さらにはたばこの吸い殻が目立ちました。これらは、流域全体でプラスチックによる環境負荷が拡大していることを示しています。

結論と今後の対応


今回の調査を通じて、河川を通じて移動しながら形状を変え、海に流出するごみの実態が明らかになりました。この問題に対処するには、愛知・三重・岐阜・名古屋の「三県一市」が連携して、各地域に合った対策を講じることが重要です。具体的な対策としては、ポイ捨て防止の徹底や、河口域での効率的なごみ回収、漂着海岸の清掃活動が挙げられます。

このような取り組みを通じて、地域住民の意識改善を図り、未来の子供たちに美しい海と川を引き継ぐための環境保全の重要性を訴えていくことが求められています。


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