日本で急速に広がるスポーツ、ピックルボールの競技人口が、過去1年間で約5倍に増加し、おおよそ4.5万人に達したという明るいニュースが発表されました。この調査は、国内唯一のピックルボールに特化したメディア、『Pickleball one』を運営している株式会社ピックルボールワンによって実施されました。
ピックルボールは1965年にアメリカのシアトルで誕生したラケットスポーツで、米国ではすでに1,000万人以上の競技人口を持ち、急速に市場が拡大しています。その波は日本にも及び、国内では急成長を遂げているスポーツの一つとして注目されています。
これまでは国内のピックルボールの競技人口や市場規模についての明確なデータが存在しなかったため、今回の推計は非常に意義深いものとなります。
競技人口の急増
今回の調査によると、2025年3月時点での国内の競技人口は約4.5万人に達し、2024年3月の約6,159人からの急成長を示しています。この1年の間に競技人口は約5倍に増えたとされ、特にゴールデンウィークや夏季シーズンを中心に急増していることがわかります。
調査方法としては、『Pickleball one』の月間アクティブユーザー(MAU)を基に、メディア到達率やプレーヤー比率といった仮定を用いて推計が行われました。具体的には、2024年には6,159人だったMAUが、2025年には30,219人に到達し、累積成長率約390%を記録しました。
地域の注目度
また、地域別の注目度についても調査が行われ、『Pickleball one』の都道府県別アクセスデータに基づき、ヒートマップで可視化されました。結果として、首都圏が66.54%を占め、ピックルボールの体験会や大会が非常に盛況に開催されています。
企業でも、社内サークルとしてピックルボールを取り入れ、従業員の健康促進やコミュニケーションの場として活用する傾向が見受けられます。
さらに、近畿や東海などでも企業主催のイベントや地域大会が増える傾向にあるほか、地方中核都市でも関心が高まりつつあることが確認されており、ピックルボールはますます身近なスポーツとして定着してきています。
未来への視点
『Pickleball one』は、「ピックルボールをライフスタイルに」というビジョンを掲げ、イベントの企画・運営や情報発信に力を入れています。また、ピックルボールを楽しむためのオンラインショップも運営し、様々なニーズに応える商品提供を行っています。
最終的に、ピックルボールが日本における新しいスポーツ文化として根付くことを目指し、全国各地でのイベントや大会を通じて、ピックルボールの魅力を広く発信していく企業努力が続けられています。