映画界の新技術
2024-08-05 18:12:18

エヴィクサーの音声・字幕ガイド技術が映画界に革命をもたらす

エヴィクサーの革新技術が映画界に新たな風を吹き込む



エヴィクサー株式会社は、障害のある方や外国人観客のための映画体験をより豊かにするため、音声・字幕ガイド技術「HELLO! MOVIE」を日本で夏に公開することとなりました。この革新的なアプリは、スマートフォンを活用して映画を楽しむ新しい方法を提供するものです。特に、ディズニーやソニー・ピクチャーズといった大手映画会社が同技術を採用したことで、その国際的な標準化の道が開かれました。

映画業界での広がり



「HELLO! MOVIE」は、視覚や聴覚に障がいのある人々が映画を楽しむために、音声ガイドや字幕を提供するアプリです。アプリの特徴として、音響通信技術を利用し、映画本編を変更することなく、字幕や音声ガイドをリアルタイムでコントロールできる点が挙げられます。ディズニーの新作「インサイド・ヘッド2」やソニー・ピクチャーズの「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」など、多くの映画でこの技術が使用されることで、さらに多くの人々が映画を楽しめる環境が整いつつあります。

技術の仕組み



この技術は、特殊な音(透かし音)を用いて、スマートフォンやスマートグラスなどのデバイスが映画を自動で認識します。映画上映時に流れる広告や盗撮防止映像に透かし音を組み込むことで、本編には一切手を加えずに音声ガイドや字幕を提供するという画期的なアプローチを取っています。この特許は、2017年に日本で取得された後、米国、中国、ヨーロッパなど各国でも認められました。

バリアフリー上映の展望



映画業界全体がバリアフリー化に向けた取り組みを進める中、エヴィクサーは「HELLO! MOVIE」の事業を2023年12月に子会社を設立しグローバル展開を目指します。映画館の設備投資を必要とせず、様々な作品にこの技術を応用することができるため、世界的な普及が期待されています。

社会貢献と技術の新たな可能性



加えて、エヴィクサーは音響透かし技術を用いた偽情報対策クラウドシステムの開発にも取り組んでいます。これは、生成AIを用いたディープフェイク動画の悪用を防ごうという試みであり、総務省の採択を受けたことにより、さらなる信頼性の向上が期待されています。また、防災情報提供や博物館での多言語サービスなど、社会貢献にも積極的に取り組んでいます。

企業情報



エヴィクサー株式会社は、音の信号処理に基づくソフトウェアの研究開発を行い、音響通信ソリューションを提供する企業です。設立は2004年で、2021年には東証TOKYO PRO Marketに上場(証券コード:4257)し、資本金は6億1360万円です。今後も同社の革新技術が、映画やその他の分野に革命をもたらすことに期待が寄せられています。


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会社情報

会社名
エヴィクサー株式会社、ハロームービー株式会社
住所
電話番号

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