岡山大学文学部が新たな方言研究を探る講演会
2024年12月11日、岡山大学津島キャンパスにおいて、田窪行則氏(国立国語研究所客員教授)を招いた講演会が開催されます。この講演は「疑問詞疑問文と二つの条件終止形—岡山玉野の地域の方言を中心に」と題し、岡山玉野の方言における言語学的現象に焦点を当てています。
講演の背景
岡山県玉野市は独自の方言が根付く場所であり、その言語的特徴はさまざまな観点から研究されています。本講演では、疑問詞と条件形についての共起制限に着目。不思議な言葉の使われ方を通じて、地域文化の深層を掘り下げる貴重な機会です。特に、古代語の係結び構文と現代方言の相関を論じる点がポイントになります。
講師の紹介
田窪行則氏は、過去に日本言語学会の会長を務め、国立国語研究所で所長を経験し、その後も京都大学の名誉教授として活躍されてきました。岡山玉野市出身ということで、地域に根ざした実体験と学術的視点を融合させた講演が期待されます。氏は、言語研究の最新の動向を紹介しつつ、参加者との意見交換も行う予定です。
講演の内容
田窪氏は、以下の内容を主要な論点として講演を行います:
1.
疑問詞と条件形の関係性
語の使い方として、岡山方言における疑問詞と条件形がどのように結びつくのか、既存の研究を基に整理したいと考えています。
2.
条件形の言語的機能
「なら」「りゃー」という条件形が持つ性質についても言及し、具体的な例を用いて解説します。
3.
言語現象の歴史的側面
言語学研究の長い歴史の中で、この問題がどのように扱われてきたのかを検討し、参加者とのディスカッションも行います。
この講演会は、岡山大学文学部の言語学・現代日本語学領域によって主催されています。岡山大学が地域の文化遺産を研究し、次世代へと伝える役割を果たしていることは大変重要です。参加は無料で、事前の申し込みも不要ですので、興味がある方は是非お立ち寄りください。
参加方法
参加希望者は、直接講演会場へ足を運ぶだけでOKです。開催地は、岡山大学津島キャンパスの文法経1号館2階文学部会議室。岡山大学の文化を深く知る機会として、方言研究の重要性に触れることができるかもしれません。
最後に
地域独特の方言は、その土地の歴史や文化を反映した宝です。この講演会をきっかけに、岡山玉野の方言についてもっと知りたいという方の参加をお待ちしています。言語の形や使われ方から、地域文化を理解する一歩を踏み出してみませんか?