種子島発!高品質和牛「梶屋牛」を生産するmulberry
鹿児島県中種子町に位置する株式会社mulberryが、地域の更なる活性化を目指し、良質な黒毛和牛を生産しています。この企業は、フューチャーベンチャーキャピタル株式会社(FVC)の支援を受け、2022年6月に設立された「かごしまスタートアップ支援ファンド」より投資を受け、地域密着型のビジネスモデルを展開しています。特に注目すべきは、自社ブランドの和牛「梶屋牛」です。
mulberryの出発点
mulberryは、経産牛の再肥育を行う革新的なアプローチを採用しており、出産を終えた母牛を天然飼料で飼育し、通常の肥育にかかる期間を大幅に短縮しています。一般的な牛肉生産では20か月ほどの肥育期間が必要ですが、mulberryではこのプロセスを7〜8ヶ月にまで短縮。これにより、効率的な生産が可能となり、経済的かつ環境に優しい農業を実現しています。
「梶屋牛」の誕生
mulberryでは、質の高い経産牛から生産される黒毛和牛を「梶屋牛」としてブランディングしています。このブランド名は、代表取締役である梶屋拓朗氏に由来しており、個別のアイデンティティを強める狙いがあります。国内外のバイヤーから高い評価を得ているこの和牛は、特にその味わい深さにおいて定評があります。
地域社会との連携
株式会社mulberryは、種子島地域の経済に貢献するため、地域内の飲食店を通じて直接的に自社ブランドを提供。既存の流通チャネルを通さず、より新鮮で高品質な肉を消費者に届けることを目指しています。また、種子島初のIPOを見据えた事業展開によって、地元経済の活性化にも寄与。このような取り組みは、地域内の雇用創出や、他の関連ビジネスの発展を促すことにも繋がります。
かごしまスタートアップ支援ファンドの役割
このファンドは、デジタルトランスフォーメーション(DX)を通じて地方創生に取り組んでいる企業を支援することを目的としています。FVCと共同で、持続可能なビジネスモデルの確立を後押ししているこのファンドにより、mulberryは成長の土台を築くことができています。社会課題を解決するための事業投資が主なテーマとなっており、地域特有のニーズに応える事業が優先的に支援されています。
最後に
株式会社mulberryの取り組みは、地域の特性を活かした革新的なビジネスモデルの一例です。高品質な和牛の生産に加え、持続可能な地域経済の実現に向けた努力は、多くの人々に感動と希望を与えるでしょう。今後も、mulberryの成長と挑戦から目が離せません。