大阪府とタイミーが新たな事業連携協定を締結、観光業界の人手不足解消を目指す

大阪府とタイミー、連携協定締結の背景

2023年8月16日、スキマバイトサービス「タイミー」を運営する株式会社タイミーと大阪府は、事業連携協定を締結しました。この取り組みは、2025年に開催される「EXPO 2025 大阪・関西万博」を見据えており、大阪府内ではホテルの新規建設が進むなど観光需要の増加が期待されています。しかし、その一方で観光業や飲食業では深刻な人手不足の課題が浮上しています。帝国データバンクの調査によれば、特にサービス業界において非正社員の不足を強く感じる企業が多いとされています。

この協定は、観光業・飲食業及び製造業などにおける人材の確保や雇用創出を促進することを目的としており、特に観光業における人手不足の解決を目指しています。また、大学との連携を図ることで、学生に仕事体験の場を提供し、地元企業とのマッチングを進めるとしています。さらに、長期就業を支援するために新たな事業「タイミーキャリアプラス」を活用した資格取得支援にも取り組む予定です。

取り組みの内容

事業者向けサポート

事業者がタイミーを活用するための具体的な施策として、府内事業者向けのセミナー開催が計画されています。「スポットワーカーの効果的な活用法」や「最適な求人の作成方法」など、実践的な内容が提供される予定です。

求職者向け支援

特設サイト「にであう」を通じて、求職者の就職支援を行う取り組みが進められています。これには、有償の職業体験の機会を提供することが含まれており、特に大学生や新卒求職者を対象としています。

大阪府×タイミー連携セミナーの実施

協定締結に合わせて、2023年8月16日には「大阪府×タイミー連携セミナー」が開催されます。このセミナーは、企業の成長における多様な人材の活用方法を探る内容で、お申し込みも受け付けています。セミナーでは、大阪府の商工労働部長による挨拶や、タイミーの代表がプレゼンテーションを行う予定です。

地方自治体との連携拡大

今回の協定により、タイミーは地方自治体との連携をさらに拡大しています。下呂市やニセコ町などとの連携実績もあり、特に下呂市ではワーカーの数が前年同月比で約2.5倍に増加したことが報告されています。また、タイミーが目指すのは、時間や場所にしばられない自由な働き方を実現し、より多くの人々に「はたらく」機会を提供することです。

タイミーのサービス概要

タイミーは、「はたらくに“彩り”を。」をコンセプトに、働く時間と労働需要をマッチングさせるスキマバイトサービスで、求職者は簡単に案件に応募し、すぐに働き始められます。一方、事業者は最小限の条件設定で、必要なスキルを持つ働き手を迅速に見つけることができます。これにより、働き手と企業の双方にとって魅力的な環境を構築することを目指しています。