備蓄食料市場の進化
2014-12-18 13:00:03
進化する備蓄食料市場と江崎グリコの取り組み
進化する備蓄食料市場
震災を経験した日本では、食料備蓄に対する意識が高まり、一般家庭、企業、自治体での備蓄が進んでいます。阪神・淡路大震災や東日本大震災が引き金となり、非常時に備えることが重要視されるようになりました。2023年には、備蓄食料市場は約160億円の規模に成長すると見込まれています。
変化する備蓄食料の選択肢
かつての備蓄食料は乾パンや缶詰といった基本的な食品が中心でしたが、実際の災害現場からのフィードバックを受け、様々なニーズに応える製品が増加。江崎グリコは、防災に役立つ食品を開発し、いざという時に頼りにできる選択肢を提供しています。
防災食品のコンパクト化
例えば、江崎グリコでは、ビスコやグリコを缶詰にした「保存缶」を開発。これにより、非常時でも手軽に食べられるように工夫されています。さらに、2013年に導入された「コンパクト ビスコ」は、業務用としても利用でき、企業や自治体の長期保存が可能です。
常温で楽しめる美味しさ
江崎グリコは、ビスコやグリコだけでなく、災害時にも美味しく食べられるカレーなども開発しています。水や火が手に入りにくい状況でも、温めずに美味しく食べられる「1歳からの幼児食」や植物性油脂を使用したカレーが特徴です。これにより、国民的な料理であるカレーを気軽に楽しめるようになっています。
新たな備蓄方法「オフィスグリコ」
さらに進んだ形式として「オフィスグリコ」が注目されています。これは、職場に菓子箱を置き、スタッフが定期的に商品を補充する仕組み。このシステムの利点は、特別な保存場所を必要とせず、日常的にも使える点です。災害時には、倉庫の奥から引っ張り出す必要がなく、すぐに利用可能です。
オフィスグリコのもう一つの強みは、賞味期限管理です。定期的な訪問により最新の商品が配置されるため、いつでも新鮮なものを食べることができます。コストも抑えられ、企業にとっても魅力的な選択肢となっています。
まとめ
このように、江崎グリコは食料備蓄市場で多様な商品展開を行っており、進化する備蓄食料のニーズに応えています。防災意識の高まりと共に、今後も新たなアイデアが期待されます。
会社情報
- 会社名
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江崎グリコ株式会社
- 住所
- 大阪府大阪市西淀川区歌島4丁目6番5号
- 電話番号
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