ギリアド業績好調
2025-08-22 11:15:06
ギリアド、2025年第2四半期の業績を好調に発表し期待を高める
ギリアド・サイエンシズの2025年第2四半期業績発表
米カリフォルニア州フォスターシティに本社を持つギリアド・サイエンシズ(NASDAQ:GILD)は、2025年第2四半期の業績を発表しました。この発表は2023年8月7日に行われ、前年同期比で大きな進展があることが報告されました。
成長を反映する業績数字
2025年第2四半期の製品総売上高は71億ドル。前年同期と比べると2%の増加で、成長の要因としてHIV製品やLivdelzi(seladelpar)、トロデルビ(サシツズマブ ゴビテカン)の売上増が挙げられました。特に、Becluri(レムデシビル)の売上減少があったものの、全体としては好調な数字を記録しました。
1株当たりの希薄化後利益(EPS)は、2024年同期の1.29ドルから上昇し1.56ドルに達しました。これも主に商品売上の増加によるもので、研究開発費の増加やMYR GmbHの買収関連の減損費用が相殺要因となったものの、全体としては前年を上回っています。
注目の新薬承認
ギリアドのCEO、ダニエル・オデイ氏は、「今期は、Yeztugo(R)がFDAからHIV予防の新しい選択肢として承認されるなど、非常に成功した第2四半期だった」と述べ、この新薬の承認が今後の成長を支える大きな要因になるとの期待を寄せています。Yeztugoは、年2回の投与で効果を発揮するHIVの予防薬として、業界初の成果です。
この他にも、HIVの治療薬ビクタルビの売上が前年同期比で9%増の35億ドルに達し、デシコビも35%増の6億5300万ドルと、全体のHIV領域での売上が好調に推移しました。
課題と今後の展望
反面、慢性C型肝炎ウイルス(HCV)製品およびベクルリーの売上は減少したため、ギリアドは現在の多様なポートフォリオの維持と共に、新薬の展開も急がなければならない状況にあります。
2025年第2四半期の営業キャッシュフローは8億2700万ドルで、配当金として9億9400万ドルの支払いが行われた他、自社株買いも5億2700万ドルと積極的な株主還元政策を取っています。
2025年の見通し
今年度の収益見通しを上方修正したギリアドは、引き続き主要な治療領域でのイノベーションと成長を期待しています。2025年の通期業績見通しは、製品総売上高が28,300万ドルから28,700万ドル、EPSも5.85ドルから6.15ドルと、今後の成長に確かな期待が寄せられています。
結論
ギリアド・サイエンシズは、今回の業績発表を通じて、製品のラインアップが拡大し、強い成長を記録しています。特にYeztugoの承認は、株主や投資家からの注目を集め、さらなる成長の可能性を測る重要な指標となるでしょう。今後の展開にも期待が寄せられています。
会社情報
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ギリアド・サイエンシズ
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