エクイニクス、タイに約5億ドルを投資しデジタルインフラを強化
エクイニクス、タイのデジタルインフラに約5億ドルを投資へ
2024年10月27日、グローバルなデジタルインフラ企業のエクイニクス(Nasdaq: EQIX)は、タイにおけるデジタルインフラストラクチャの強化に向けて約5億米ドルを投資する計画を発表しました。この大規模な投資は、企業やクラウドサービスプロバイダーからのニーズの増加に応えるもので、今後10年間にわたって段階的に実施される見込みです。
今回の投資には、2023年7月16日に晴れて締結された3,400万米ドルに及ぶ土地取得契約も含まれています。バンコクのメコン川流域に位置するタイは、新興国のCLMV諸国(カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム)と隣接しており、政府が進める「クラウドファースト政策」により、デジタルインフラの相互接続性が求められています。
エクイニクスの投資は、同社が東南アジア市場において持つデジタルインフラ能力の強化を目指しています。タイは85%という高いインターネット普及率を誇り、デジタル化への意欲が非常に高まっています。これにより、データセンター市場は年平均成長率(CAGR)13%での成長が見込まれており、これは「タイランド4.0」と呼ばれる産業振興策や、政府の積極的な政策によって後押しされています。
エクイニクスが新たに取得する土地は、バンコクのバンナー地区に位置し、既存の相互接続エコシステムと近接しています。この1万8,700平方メートルの土地には、最大3,375キャビネットを持つInternational Business Exchange™(IBX®)データセンターが2か所設立される予定です。この土地は、空港と中心部を結ぶ交通路近くにあり、安定した電力供給や公共インフラへのアクセスが容易なため、非常に良好な立地条件が整っています。
タイ投資委員会(BOI)のナリット・タードサティーラサック長官は、今後10年間でサプライチェーンの変革とクラウドへの移行が加速することを予測しています。特に、タイはクラウドサービスや電子機器、電気自動車関連の分野で大規模な投資だけでなく、急成長中のCLMV地域全体に経済活動を広げる可能性を秘めています。タイは、東部経済回廊(EEC)を地域のハブとして活用し、デジタル経済におけるリーダーとしての地位確立に向けて急速に進行しています。
エクイニクスアジアパシフィックコーポレート・ディベロップメント担当バイス・プレジデントのサイラス・アダグラ氏は、タイがデジタル成長の最前線にあり、未開拓のビジネスチャンスを秘めていると述べています。タイへの進出は、エクイニクスの相互接続性強化戦略の重要なマイルストーンとされており、この投資を通じて、地域のクラウドサービスプロバイダーや企業間の結びつきを強化し、ビジネスの成長とイノベーションを加速させるエコシステムの構築を目指しています。
エクイニクスは、これまでにオーストラリア、中国、香港、日本を含むアジア太平洋地域の主要都市に58のデータセンターを展開し、さらにフィリピン市場への進出や拡大を行ってきました。2024年第3四半期時点で、グローバルには73都市にわたって268のデータセンターを展開し、10,000社以上のリーディング企業を支援しています。
このような背景の中、エクイニクスは今後のデジタルインフラの強化に寄与し、タイおよび東南アジア全体におけるデジタル経済のさらなる発展を支えていくことを目指します。
会社情報
- 会社名
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エクイニクス・ジャパン株式会社
- 住所
- 東京都港区赤坂9丁目7番2号 ミッドタウンイースト 8F
- 電話番号
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