AI×宇宙データの未来
2025-09-25 13:55:13

AIと宇宙データが切り拓く未来の産業とは?YOUTRUSTのカンファレンスで議論

AI×宇宙データが生み出す新たなビジネスチャンス



2025年9月19日、YOUTRUSTが主催する「プロダクトヒストリーカンファレンス2025」にて、宇宙産業の未来を論じるセッションが行われました。このイベントには、株式会社TellusのCOO牟田梓、宙畑の編集長中村友弥、スペースシフトのCTO元村和史氏が登壇し、「宇宙データ最前線:AIが拓く新たな宇宙産業の可能性」をテーマに、AIと宇宙データの活用について熱い議論が交わされました。

宇宙データの基本を知る



セッションの最初を飾ったのは中村編集長。彼は衛星データ観測の基礎を解説し、波長の違いがデータに与える影響や、干渉SAR技術がどのように地表の変化をとらえるのかを示しました。食品業界などでの衛星データの利用増加や、驚くべきことに1日あたり50TBを超えるデータ量が生成される現実を指摘し、AIによるデータ活用の重要性を強調しました。

AIと衛星データの融合



次に牟田COOが登壇し、最近発表された新しいサービス「Tellus AI Playground」を紹介しました。このプラットフォームは、膨大な衛星データを集約し、AIモデルと高性能GPUを利用して、利用者が容易にデータを扱える環境を整備しています。これは、衛星データに興味を持つ企業に対して非常に使い勝手のよいツールとして位置づけられています。

更に、牟田さんは、衛星データを用いてメガソーラー設置場所の特定や、浸水地域の抽出などの実績を紹介し、社会課題に対する解決策としての可能性を示しました。

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必要な技術力の実現



一方、スペースシフトの元村CTOも登壇し、最近リリースされた「遊休農地探索AI」や「建物変化検知AI」について言及し、AIと衛星データの連携における有効性を力強く語りました。

衛星データのさらなる進化を目指す彼は、「未来の社会では、衛星データを使っていることを意識せずに活用できる世界を構築したい」と語り、複雑なデータ処理をAIが代行することで、日々の活動において地球のさまざまな情報を簡単に把握できるようになることを描いています。

地球のデジタルツインを目指して



次のセッションでは、AIと衛星データが融合した未来への展望が語られました。牟田さんは、増え続ける衛星データを活かすことで、地球の状態を詳細に観測し、解析結果を多くの人にわかりやすく提供できる「地球のデジタルツイン」を実現する未来への期待を示しました。さらに、彼は「Tellus」を通じて衛星への撮影依頼をワンストップで行う機能を間もなくリリースすることを明かし、衛星データの利用がより身近に感じられる社会の実現を目指しています。

元村CTOも、AIによって異常気象などの異変を解析し、具体的なアクションを引き出すための社会が到来する可能性を示唆しました。このような取り組みが続くことで、地球の状況を理解し、適切な対応をするための基盤が整うことでしょう。

登壇者のプロフィール



牟田 梓(Tellus COO)


神奈川県出身で東京工業大学を卒業後、日本電気で地球観測衛星のエンジニアとして経験を積み、現在は「Tellus」の開発を担当。

中村 友弥(宙畑編集長)


宇宙ビジネスメディア「宙畑」の立ち上げに携わり、編集長として宇宙技術の利活用促進に取り組んでいる。

元村 和史(スペースシフト CTO)


航空宇宙工学を学び、AI技術の衛星データへの適用に関するプロジェクトを推進。現在は、AIを駆使した新しい解析手法を開発中です。

このように、AIと宇宙データの新しい波が業界に訪れています。今後の技術展開やビジネスの成長に大きな期待が寄せられます。


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会社情報

会社名
株式会社Tellus
住所
東京都新宿区西新宿七丁目20番1号
電話番号

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