マグロ輸出新基準
2020-04-24 11:02:41
AIによるマグロ品質判定「TUNA SCOPE」が輸出事業に新たな基準を設定
AIが切り開くマグロ輸出の未来
マグロの輸出が新たな歴史的一歩を踏み出しました。電通と三崎恵水産が共同で開発した、マグロの品質判定を行う人工知能「TUNA SCOPE」が、水産庁の「令和元年度水産物輸出拡大連携推進事業」に選ばれたのです。これは、マグロ市場における品質基準の革新を目指す重要な一歩となります。
「TUNA SCOPE」について
「TUNA SCOPE」は、マグロの尾部断面からその品質を判定するAIです。このシステムは、熟練した仲買人たちの目利きの技術をベースにしており、彼らが何年もかけて得た経験や知識をAIで再現することを目指しています。具体的には、5,000点以上のマグロ尾部の画像データと、それに基づく職人の判断データを活用しており、AIはこれらのデータを学習し、非常に高い精度でマグロの品質を認識します。
この技術によって、マグロの「味」や「食感」、さらには「鮮度」や「脂のノリ」などが科学的に検証され、品質の判定が行われるのです。これにより、日本国内でのマグロの購入における信頼性と透明性が向上します。
世界市場への進出
この新しい品質判定システムを用いたマグロは、すでにアメリカ・ニューヨークやシンガポールの店舗で提供されています。三崎恵水産は、「TUNA SCOPE認証マグロ」として最高品質のマグロを提供することで、世界中の食卓に美味しいマグロを普及させることを目指しています。
日本の伝統技術とAIの融合
このプロジェクトは、日本の伝統的な目利き技術を新たな技術によって進化させる試みでもあります。かつてこの技術は、一部の熟練職人たちにしか継承されてこなかったものですが、AIの力を借りることで広く一般にも受け入れられるようになりました。
未来への展望
今後も「TUNA SCOPE」を使った新しい取引基準の策定を進めていく計画であり、日本のマグロ業界全体が革新を遂げることが期待されています。電通と三崎恵水産は、単にマグロを輸出するだけでなく、その品質の背後にあるストーリーや技術を世界へ発信していくことで、日本の水産業の魅力を広めていく考えです。
この取り組みが成功すれば、国際市場における日本のマグロの影響力がさらに強まり、日本の水産物が持つ高品質なイメージが確立されるでしょう。具体的な進展や新たな情報については、今後も注目が集まります。
会社情報
- 会社名
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株式会社 電通
- 住所
- 東京都港区東新橋1-8-1電通本社ビル1階
- 電話番号
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