データ活用の新展開
2025-08-07 15:36:18
JMDCとMeDiCU、救急・集中治療データの革新を目指して業務提携を発表
JMDCとMeDiCUが業務提携を発表
概要
株式会社JMDCと株式会社MeDiCUは、救急・集中治療の分野でリアルワールドデータ活用を目的とした業務提携を締結しました。この提携により、JMDCはMeDiCUが提供する世界最大規模の救急・集中治療データベース「OneICU」の価値を最大限に引き出し、医療の現場での研究や課題解決に貢献することを目指しています。
提携の目的
この提携の主な目的は、「OneICU」のデータをJMDCが持つ独自の解析・提案力で最大化し、企業や学界に新しい価値を提供することです。JMDCは、さまざまな研究テーマを提案することにより、研究を進めたい組織やアカデミアと共同で課題解決を図ることを約束しています。
高度な解析支援
JMDCは、産官学のさまざまな分野で得たデータ解析の専門技術を活かし、リアルワールドデータの高度な解析業務を支援します。また、プロジェクトの特性に応じて、JMDCが有する日本最大級のレセプトデータベースから得られる示唆を「OneICU」と組み合わせて、複合的な分析アプローチを考案します。
各社代表のコメント
JMDCの社長である野口亮氏は、「MeDiCUとの提携を通じて、救急・集中治療の研究発展に寄与できることをうれしく思います。私たちの解析力と提案力を駆使し、『OneICU』のポテンシャルを引き出すことが私たちの役割です」と述べています。
一方、MeDiCUの代表である木下喬弘氏は、「JMDCの専門的支援が加わることで、研究の可能性が広がります。彼らの高い解析能力と医療業界に関する深い知識は我々のデータベースの価値を高め、より多くの課題解決に貢献できると確信しています」と語っています。
今後の展開
JMDCは今後も、持続可能なヘルスケアシステムの実現に向けて、データとICTの力を活用し続けます。救急・集中治療の分野における研究の発展を一層促進していくことで、社会課題に対応した取り組みを進める考えです。これにより、医学の進歩と患者への質の高い医療提供を実現することを目指しています。
MeDiCUについて
MeDiCUは、「データの力で医療の価値を最大化する」というミッションを掲げており、現役の救急医である木下氏によって設立されました。同社が持つ「OneICU」は、全国の救命救急センターや集中治療室から集めた標準化された診療データを扱う世界最大級のバイタルサインデータベースであり、さまざまな臨床研究や医療の質向上に貢献しています。
OneICUの特徴
従来、ICUの診療データは病院によって記録する形式が異なり、そのため大規模データベースの構築が難しいとされていました。しかし、MeDiCUは独自のデータクレンジング技術を用いてこの問題を克服し、「OneICU」というデータベースを実現しました。このデータベースには、1分単位で測定された生体情報や治療情報が含まれ、現場の実態を反映したデータが蓄積されています。これにより、医療の質の向上や医療格差の解消に寄与することが期待されています。
JMDCのビジョン
JMDCは医療ビッグデータのパイオニアとして2002年に設立され、独自の技術でデータを処理・解析しています。15億件以上のレセプトデータや多数の健診データを分析し、健康社会の実現へ向けて取り組んでいます。今後、救急・集中治療の分野における研究を支援し、より良いヘルスケアシステムの構築を目指します。
会社情報
- 会社名
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株式会社JMDC
- 住所
- 電話番号
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