Shizen Connectが提供する新型VPPサービスで電力の需給調整を実現します

Shizen Connectが逆TOU連動型のVPPサービスを開始

株式会社Shizen Connectは、電力小売事業者向けに新たに低圧VPP（仮想発電所）サービスを展開します。2025年8月から、逆TOU（逆時間帯別料金）および市場価格連動型制御に対応した「機器制御型DR支援サービス」を提供。これにより、家庭において年間最大11,000円の経済的メリットをもたらす可能性があります。

再生可能エネルギーの導入とその課題

2050年を見据えたカーボンニュートラルの実現を目指し、再生可能エネルギー（再エネ）の導入が進む中、特に太陽光や風力などの自然エネルギーには発電量の変動があることが課題とされています。日本各地では、再エネ発電が需要を超える場合、発電を停止する「再エネ出力制御」が行われており、このため再エネの有効活用が十分ではありません。

逆TOU型料金プランとは

Shizen Connectが推進する逆TOU型料金プランは、昼間の電気料金を安く設定し、夜間の電気料金を高くすることで、電力の利用を昼間にシフトさせる仕組みです。この料金体系は、特にエコキュートなどの機器の利用により、電力需給のギャップを緩和することが期待されています。近年、このような料金プランは再エネの普及促進として注目されています。

経済シミュレーションの結果

実施された経済シミュレーションでは、逆TOU型料金プランにおいて蓄電池やエコキュート、太陽光発電が設置されている家庭の電気料金と小売電気事業者の電力調達コストを最小化する制御を行いました。その結果、家庭は年間約8,000円、小売電気事業者は約3,000円のコストを削減することができ、合計で11,000円の経済的利益が見込まれました。