ミシュランシェフ西村貴仁氏がワイエスフードのCCOに就任
昨今、飲食業界で注目を集めているワイエスフード株式会社が、ミシュランシェフの西村貴仁氏をチーフクリエイティブオフィサー(CCO)として迎え入れたことを発表しました。当社は、九州筑豊ラーメンを主力に展開し、今後は多様な飲食業態の取り込みを目指す意向を示しています。今回はその背景や今後の展望について掘り下げます。
就任の背景
ワイエスフードは、これまでラーメン事業を中心に成長してきましたが、今後は「総合飲食プラットフォーム」としての進化を目指しています。M&Aを通じて多様な飲食ブランドを取り入れることで、事業の拡大や付加価値の創出を図ろうとしています。そんな中、世界的に評価される西村氏をCCOとして招くことで、さらなる競争力の強化と持続的成長を目指す方針を打ち出しました。
西村貴仁氏のプロフィール
西村氏は福岡県北九州市で生まれ育ち、フランス料理を学ぶために渡仏。国内外の経験を経て、「フレンチではなく“西村の料理”」を作るという独自の理念を掲げ、料理の創作に取り組んできました。2019年には「ミシュランガイド 福岡・佐賀・長崎」にて一つ星を獲得し、韓国のNishimuramenではラーメンをアートの域まで引き上げ、ビブグルマン選出の評価を受けています。地元の食文化の発展にも大きく貢献しています。
今後の方向性
ワイエスフードは、2025年6月に経営体制を刷新し、更なる成長を目指して複数のM&Aを検討中です。今年7月には「焼肉やっぱ。」を完全子会社化し、次に恵比寿にある南仏料理「ROTISSERIE★BLUE」と高級焼肉「焼肉BEEFMAN横浜」を取得しました。今後も積極的なM&Aを推進し、各ブランドの味の追求や質の向上、顧客満足の創出を目標にしています。
西村氏の料理哲学
西村氏は「高級で複雑な料理を目指すよりも、再現性が高く、多くの人に喜んでいただける料理」を重視しています。この考えに共感し、彼をCCOに迎える狙いがあります。今後は、彼の独創性を活かし、新商品の開発やメニューの刷新、クロスオーバー企画に取り組むことを計画しています。
西村貴仁氏のコメント
西村氏は今回の就任に際し、「ワイエスフードと共に、地元・北九州の振興に貢献したい」と語っています。そして、ラーメンを「料理のあるべき姿を体現するアイコン」と捉え、このジャンルに情熱を注ぎ続けると意気込みを見せています。
会社概要
- - 会社名: ワイエスフード株式会社
- - 所在地: 福岡県田川郡香春町鏡山552-8
- - 代表者: 代表取締役社長 高田十光
- - 設立: 1994年5月12日
- - 資本金: 15億848万5,172円
- - 売上高: 14億6,000万円
- - 従業員数: 89名
- - 事業内容: 筑豊ラーメン直営店の経営、FC加盟店募集、食材の製造販売
- - 店舗数: 国内83店舗、海外25店舗
今後、ワイエスフードのさらなる成長に期待が寄せられています。西村氏の就任が、どのような革新的な変化をもたらすのか。目が離せません。