オーストラリアの魅力
2024-10-31 12:18:41
オーストラリアが日本の事業用不動産投資先として急成長中
オーストラリアが事業用不動産投資の新たな第一選択肢に
日本の不動産投資市場で、注目すべき動きが見られています。グローバルな不動産サービス会社、クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(C&W)が発表したところによると、日本からの事業用不動産(CRE)への対外投資が、かつての最大受け入れ国である米国を抜き、2024年にはオーストラリアがその座を獲得する見込みです。これは、過去10年間、日本企業が米国に対して行ってきた投資の流れを大きく変えるものです。
オーストラリアへの日本からのCRE投資は、累計で17億6,000万米ドルに達し、対して米国は13億1,000万米ドルとなっています。この結果について、C&WのAPACキャピタルマーケッツ責任者のゴードン・マースデン氏は、日本の投資家が米国や欧州市場を引き続き重視する中、実際の資本運用は大きく変化していると述べています。
「近年、日本の投資家のアウトバウンド投資意欲は急激に高まっています」とマースデン氏は語ります。特にオーストラリア、インド、そして東南アジアは、経済成長と人口増加、より高いリターンが期待できることから、高い関心を集めています。実際、2023年のオーストラリアへの日本からの投資は19億2,000万米ドルに達しており、2022年の約9億1,300万米ドルからの急増を示しています。
この背景には、オーストラリアの強い経済基盤があり、C&Wの豪州キャピタルマーケッツ責任者であるジョシュ・カレン氏は「過去30年間、オーストラリア経済は驚異的な回復力を示しており、今後10年間にわたり、成熟経済国の中で高いGDP成長率と人口増加率を維持すると予測しています」とコメントしています。2025年までには経済環境が改善し、投資効率が向上する見込みです。
また、カレン氏は「オーストラリアの市場は、eコマースの発展と供給不足の物流市場により、産業用資産への需要が高まっています」とし、その成長機会に多くの投資家が目を向けています。また、賃貸集合住宅市場も注目されており、空室率が極めて低い状況が続いています。シドニーやメルボルンの住宅は、アジア太平洋地域の投資家にとって非常に魅力的です。
さらに、インドや東南アジアも注目の投資先となっています。日本からの対インドCRE投資は過去最高の約7億8,400万ドルに達し、シンガポール、ベトナム、タイといった国々も投資先としての人気が高まっています。特にこれからの10年間、人口とGDPが著しく成長するであろうマレーシアやインドネシアの市場には高い興味が寄せられています。
日本からオーストラリアへの投資が急増する一方で、今後の投資環境も見逃せないところです。クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドが開催した「ジャパン・アウトバウンド・セミナー」では、投資家たちが米国や欧州、さらにはアジア市場に関する貴重な情報を交換しました。あらゆる面から、新たな投資先としてのオーストラリアの魅力が再認識されています。
このように、オーストラリアは日本の事業用不動産投資先として、新たな潮流を生み出しています。今後もこのトレンドが続くか注目です。
会社情報
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クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド
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