中古住宅市場の変化と金融DXの必要性
近年、住宅に対する考え方は変化しており、中古住宅の購入や住み替えが以前より一般的になっています。しかし、中古住宅は売りづらいというイメージや、住宅ローンなどお金に関する不安から購入を躊躇する人も多くいます。
ツクルバと三菱UFJ銀行は、こうした状況を踏まえ、中古・リノベーション住宅の売買におけるDXを通じた新たな金融サービスの提供を目指し、2024年3月15日に業務提携に向けた協議を開始しました。
BaaS事業連携による顧客体験の向上
三菱UFJ銀行が提供するBaaS(Banking as a Service)事業における汎用金融アプリケーション「& BANK」と、ツクルバが展開する中古・リノベーション住宅の流通プラットフォーム「cowcamo」との連携により、顧客体験の向上を目指します。
「& BANK」は、決済や口座開設、資産運用サービスなどを外部企業と連携して提供するサービスで、様々な企業のサービスと連携することで、顧客にとってより便利で使いやすい金融サービスを提供することを目指しています。
「cowcamo」は、中古住宅の売買やリノベーションを支援するサービスで、オンラインで46万人以上のユーザーが登録しています。「cowcamo」は、住宅購入だけでなく、リノベーションや居住中のメンテナンス、売却や住み替えなど、顧客のライフスタイルの変化に合わせて幅広いサービスを提供しています。
協業による新たな顧客体験の創出
両社は、「cowcamo」の会員基盤と「& BANK」の汎用BaaS基盤を連携させることで、住まいに関する金融DXを強化し、顧客にとってより安心安全な住宅購入を実現する新しい顧客体験を提供することを目指しています。
具体的には、住宅ローンやリフォームローンなどの金融サービスを「cowcamo」上で提供したり、「cowcamo」のユーザー向けに「& BANK」の口座開設や決済サービスを提供したりするなど、様々な連携を検討しています。
未来の住まい方、暮らし方を創造する
ツクルバと三菱UFJ銀行は、今回のBaaS事業連携を通して、住宅市場における金融サービスの進化を加速させ、誰もが安心して住まいを購入できる環境を実現することで、豊かな暮らし方・生き方を実現できる社会を目指しています。