コープの冷凍食品が過去最高売上を記録する2024年度の実績

コープの冷凍食品事業が好調な理由

日本生活協同組合連合会（以下、日本生協連）が発表した2024年度の冷凍食品事業の実績は、前年比101.6%となり、過去最高の売上高を記録しました。この結果は、全国規模で実施される「くらし応援全国キャンペーン」の影響が大きく、さまざまな冷凍食品の種類が増えたことが人気を後押ししました。

売上の伸びを支える「くらし応援全国キャンペーン」

2024年9月から11月にかけて展開されたこのキャンペーンでは、冷凍食品の対象商品が増加。中でも、冷凍カツ、焼きおにぎり、ピラフ、冷凍スナック、そして中華総菜である餃子やグラタンなどが注目され、キャンペーン対象商品が多くの家庭で利用されました。これにより、リピート購入も増え、さらなる成長を見せています。

特に焼きおにぎりやピラフといった冷凍米飯は、精米不足や価格高騰の影響を反映し、需要が急増。これに合わせて、2025年度には新たな開発も予定されています。

商品カテゴリ別の好調な推移

冷凍食品の成果を商品別に見ると、調理冷食では冷凍米飯、冷凍麺、冷凍洋風総菜（グラタン）、冷凍中華総菜（餃子）、冷凍スナックが特に好調でした。また畜産部門では、ミールキットややきとり、冷凍カツが牽引役となり全体を押し上げる結果に。さらに冷凍野菜の需要も増加し、国産ポテトや根菜が好調に売れています。

2025年度の展望と新商品の取り組み

2025年度に向けた方針としては、試練が続くコスト環境の中でも、組合員の生活を助ける主力商品の再開発を進め、さらなる利便性の向上を図るそうです。これにより、冷凍食品の人気を維持し、普及を図っていきます。

また引き続き、冷凍生活アドバイザーの西川剛史さんが「冷凍王子」として活躍し、全国の生協の宅配や販促物でコープの冷凍食品を紹介します。これにより商品に対する興味をさらに喚起させる狙いがあります。

注目すべき新商品

2025年春にはいくつかの新商品が登場します。たとえば、CO・OPの「生姜香る小籠包」は、帆立エキスとオイスターソースを使用したスープが特長で、家庭でも本格的な味わいが楽しめます。また、CO・OPの「ニラチヂミ」は、野菜をたくさん使用し、甘さと旨みを感じることができる逸品です。

さらに、「紅茶のホットビスケット」は、かりっとした食感と紅茶の香りが楽しめ、アレンジ次第で美味しい楽しみ方も広がります。また、小豆のあんこ入りシューアイスやシナモンロールも登場し、ラインナップの充実が期待されています。

これらの新商品は、扱いの有無や時期、価格は各生協によって異なるため、ぜひチェックしてみてください。

サポートの強化

西川剛史さんは、高校生時代から冷凍食品に親しんできた人物で、冷凍食品業界での豊富な経験を活かし、年間約1,000品の冷凍食品を試食し続けている専門家。彼のアドバイスは、生協の冷凍食品開発や販売戦略において重要な役割を果たしています。今後も冷凍食品の魅力を広めるための活動が続けられ、私たちの生活を豊かにしてくれることでしょう。