吉祥寺を愛する人々が集結！新感覚かるた「吉祥寺かるた」の魅力とは

東京・吉祥寺で誕生した新感覚のかるた「吉祥寺かるた」が、2021年度グッドデザイン賞を受賞しました。このかるたは、コニュニティづくりを促進する目的で作られたもので、「デザインで、もっと、愛と感謝を」というミッションを掲げる株式会社クラウドボックスが手がけています。受賞の背景には、地域の魅力をユーモアを交えながら伝え、住民たちの偏愛を形にしている点が評価されました。

「吉祥寺かるた」は、地元愛あふれる46枚の札から構成されており、各札には吉祥寺の風景や人々にまつわる特徴的なエピソードが描かれています。これにより、利用者はただ遊ぶだけでなく、吉祥寺の活きた魅力を再発見できる仕掛けとなっています。特に注目なのは、SNSを通じて公募された300件以上の候補の中から厳選された46札で、その多様性はまさに地域の多様な文化を反映しています。

具体的には、「赤いシマシマみっけ！」や「いせやのお兄さん息できてるの？」など、地元の風景や文化をユーモアたっぷりに表現した札が多く並んでいます。一部の読み札は、地域外の人が聞いても「なぜそんなことを」と思えるほどのニッチな内容ですが、このような独特の表現が人々を笑顔にし、共感を呼びます。たとえば「中央特快とまってよ〜」という読み札は、吉祥寺に住む人たちの共有の思いを巧みに言い表しています。

さらに、「吉祥寺かるた」は時代に合わせた進化も行っています。昨年、コロナ禍で一時休業したカフェが話題になり、その際にはSNSで新たな読み札を募集することで、地域の変化に即した楽しい札を追加しました。この柔軟性こそが、「時間軸をもつかるた」という特異な魅力を生んでいます。

このように、「吉祥寺かるた」は地域の人々の偏愛を可視化することで、新たな地域の魅力を楽しさとともに再発見する手助けをしています。遊びを通じたコミュニティ形成を目指し、これからも地域の活性化を支援するための活動を展開していくとのことです。興味を持たれた方は、「吉祥寺かるた」の販売サイトや公式Twitterでチェックしてみてはいかがでしょうか？