TOWINGがCOP30での声明発表
2025年11月12日、ブラジルのベレンにおいて開催された国連気候変動枠組条約第30回締約国会議(COP30)にて、株式会社TOWINGが重要な声明を発表しました。TOWINGは農林水産省が主導する「温室効果ガス排出削減技術海外展開パッケージ」(通称:ミドリ・インフィニティ)の趣旨に賛同する32社の有志連合の一員として、気候変動問題に対する解決策を提案しました。
この声明は、気候変動という複雑な問題に対して、さまざまなステークホルダーが協力することの重要性を訴えています。特にアグリ・フードシステムにおけるイノベーションが必要であり、TOWINGはその一役を担うべく、新たな取り組みを進めています。
TOWINGの取り組み
TOWINGは、高機能バイオ炭「宙炭(そらたん)」を活用し、GHG排出削減と土壌の健康促進を同時に実現することを目指しています。具体的には、農地における炭素貯留を進めることで、地球環境の改善及び食料生産の向上に寄与します。この技術は、地域に存在する未利用のバイオマスを活用したもので、持続可能な農業の実現に向けた重要な要素となります。
ミドリ・インフィニティとは
「ミドリ・インフィニティ」は農林水産省が策定したもので、国内で進んでいるGHG排出削減技術を海外に展開することを目指しています。これにより、エネルギー分野だけでなく、農林業や食品分野においても脱炭素投資を促進することが狙いです。TOWINGはこのプロジェクトの一環として、自社の技術を活用しており、農業資材として選定されている「宙炭」はその中核です。
高機能バイオ炭「宙炭」について
ここのポイントは、TOWINGのバイオ炭前処理技術と微生物培養技術に、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構の技術を融合させた革新的な取り組みです。これにより、土壌の健康を促進し化学肥料の使用削減を目指しています。作物の品質向上および収量の増加にも貢献し、生産者の経営を支援することが期待されています。
TOWINGのビジョン
TOWINGは「サステナブルな次世代農業を起点とした超循環社会の実現」を目指す企業で、2020年に名古屋大学を母体として設立されました。宙炭を通して、環境問題に取り組むだけでなく、宇宙開発や月面農業の研究を行うなど、多角的なアプローチで事業を展開しています。また、農林水産省からも多くの技術支援を受けており、これからの農業の未来を拓く可能性を秘めています。
TOWINGは今後も気候変動という難題に対し、独自の技術を用いて積極的に取り組み、持続可能な未来を築くために努力していきます。今後の展開に注目が集まる中、TOWINGの活動が持つ意義と影響力はますます大きくなっています。