パナソニックが欧州市場に向けた冷凍機の新たな挑戦
パナソニック株式会社の傘下であるコールドチェーンソリューションズ社(PCCPL)は、2025年10月より新しい冷凍機シリーズ「iCORE」と「iCOOL」の販売を開始すると発表しました。これは、冷凍機事業の拡大を図る中で、全70機種に及ぶ多様な製品が整備され、スーパーマーケットや飲食業界、低温倉庫など幅広い用途に応えるものです。
新シリーズ概要
iCOREシリーズ
「iCORE」はノンフロン冷凍機のフラッグシップラインで、将来を見据えた自然冷媒「CO2冷媒(R744)」を採用しています。中温用途では最大29 kW、低温用途では最大15 kWに対応する12機種をラインアップしており、日本と同様に、欧州における冷凍機のノンフロン化をリードすることを目指します。
iCOOLシリーズ
一方、「iCOOL」はインバーター制御に対応した冷凍機で、HFCやA2L冷媒にも対応。高効率なインバーター技術により、省エネルギーと電気代の削減を掲げています。中温用途では最大42 kW、低温用途では最大14 kWに及ぶ58機種を用意し、クリーンな冷媒への進化をサポートします。
欧州市場での戦略的重要性
PCCPLは、2024年12月からパナソニックグループの一員として欧州初のコールドチェーン事業の工場を運営します。これにより、日本からの輸送に頼っていた従来のビジネスモデルに比べ、欧州全域への納品リードタイムが大幅に短縮され、よりスムーズにビジネスを展開できる体制が整います。これらの動きは、パナソニックが冷凍機事業に注力していく上での重要な節目となっており、環境に優しい製品の市場浸透を図るための大きな一歩と言えるでしょう。
環境への貢献
この新しい冷凍機の販売開始により、パナソニックCCS社は欧州における冷凍機事業の成長を加速し、持続可能な社会への貢献を目指します。環境配慮型製品の市場浸透を通じ、サステナビリティに対する意識を高め、次世代の冷凍機市場を新たに切り拓く予定です。
今後の冷凍機事業の展開に期待が寄せられる中、パナソニックは環境に優しい製品を提供し続けることで進化を期待される企業でもあります。詳しい情報や製品の詳細については、以下のプレスリリースリンクからご確認ください。
プレスリリースを読む
このように、さまざまな用途に対応した新冷凍機シリーズの登場は、パナソニックの積極的な取り組みを示しており、冷凍機事業の未来が明るいものであることを示唆しています。